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スーパーGTニュース

投稿日: 2013.04.29 00:00
更新日: 2018.02.16 15:46

立川「5番手からでも充分良い戦いができる」


  2013 SUPER GT Race Report
ZENT CERUMO SC430
#38立川祐路/平手晃平

第2戦 富士スピードウェイ 

◆ 4月28日 (日) Qualify

公式予選総合結果 5位 ( 1分31秒701 )

< 公式予選 > 天候:晴れ |コース状況:ドライ
 開幕戦の岡山では予選で12位と大苦戦を強いられるも、決勝では怒濤の追い上げを果たし、表彰台一歩手前の4位をゲットしたLEXUS TEAM ZENT CERUMO。昨年と同じく開幕戦優勝という絶好のシーズンスタートとまではいなかかったものの、まずまずのリザルトを得て迎えた第2ラウンドは、ゴールデンウィークの風物詩としてすっかり定着した富士での500km。通常の300kmレースとは異なり、2回はピットストップを行わなければならない長丁場の戦いに向け、高木虎之介監督以下、チームスタッフは高速サーキットの富士に対応するべく#38 ZENT CERUMO SC430のセットアップなど入念な準備を整えて4月28日の予選日に臨んだ。

 晴れ渡った青空の下、最終コーナー方向には残雪まぶしい富士山がくっきりと浮かび上がる中、土曜の午前9時から始まった公式練習。セッション開始からしばらくピットで待機していた#38 ZENT CERUMO SC430がコースインしたのは、午前9時15分。立川がステアリングを握った#38 ZENT CERUMO SC430は、まずはゆっくりとしたペースで周回、1分45秒852をマークする。

 そこから連続周回に入った#38 ZENT CERUMO SC430は、1分36秒452で12番手、1分34秒007で9番手、さらには1分32秒835と順調にタイムを上げていくと、この時点で5番手につける。好調な流れの中、ここでピットに戻った立川だったが、マシンバランス的にはまだ改善の余地ありということでセットアップに修正を受けると、再び午前9時33分にピットを離れる。

 コースに戻った立川は、1分33秒342を刻んだ翼周には1分32秒815とベストタイムを更新、再び#38 ZENT CERUMO SC430のポジションを5番手に押し上げる。ここからピットイン&アウトをこなしつつ、午前10時04分に1分32秒751にまでタイムアップするなど、セットアップを煮詰め、タイヤ評価を行っていく立川。

 安定したドライコンディションの中、周回を重ねた立川は、午前10時07分に平手に交代。代わってコースに出た平手も、1分33秒472をマーク後1周おいた午前10時16分、1分32秒808と、立川に負けず劣らずの好タイムを刻む。

 平手も立川同様、ピットイン&アウトをしながらセットアップ作業などを進めていったが、午前10時30分には最終コーナーに落下物があり、その回収のためにセッションは赤旗中断となる。

 午前10時35分にセッションが再開されると、混走時間は残り10分という状況。ここでピットアウトした平手は一気にタイムアップ。ただ1台、32秒を切る1分31秒943をたたき出し、#38 ZENT CERUMO SC430をモニターのトップに押し上げることに。

 このまま混走時間帯が終了し、午前10時55分からは10分間のGT500専有走行となったが、ここでも満を持してコースインした平手が、残り2分のところで1分31秒760にさらにタイム更新。結局このタイムを上回るライバルは出現せず、開幕ラウンドの岡山に続き、この富士でも#38 ZENT CERUMO SC430が公式練習トップタイムを奪うこととなった。

 公式予選に向け、絶好のスタートを切った#38 ZENT CERUMO SC430。トリッキーなレインコンディションの中、予想外のQ1敗退を喫した開幕戦の雪辱を晴らすべく、午後2時からのノックアウト方式の公式予選を迎えた。

 GT300のQ1に続き、午後2時15分にスタートしたGT500のQ1。Q2への進出を果たすためには、ここではトップ8に入らなければならない。LEXUS TEAM ZENT CERUMOは、まずこの重要なQ1を平手に#38 ZENT CERUMO SC430のステアリングを委ねた。

 公式練習時とのコンディションの違いを踏まえ、セットアップとタイヤ選択を行ったLEXUS TEAM ZENT CERUMOは午後2時15分、GT300のQ1終了後に始まったGT500のQ1に平手を送り出すこととなったが、ライバル陣営同様にピットでややタイミングをはかり、コースインは午後2時21分となった。

 コースに出た平手は、計測1周目を1分42秒177として2周目に入ったが、なんとこのラップのコカコーラコーナーでバランスを崩して痛恨のスピン。すぐさま#38 ZENT CERUMO SC430をリスタートさせた平手だったが、ちょうど同じ周に#37 KeePer TOM'S SC430が最終コーナー立ち上がりでマシントラブルからストップ。セッションは赤旗中断となる。

 いったんピットに戻って体勢を立て直した平手は、午後2時34分に残り5分で再開されたQ1で仕切り直しのアタック。スピンによる多少の影響はあったものの、1分32秒198にまでタイムを上げて4番手に食い込み、#38 ZENT CERUMO SC430は狙い通りのQ2進出権を獲得する。

 午後3時09分、Q1の上位8台によるGT500のQ2は、今度は立川がアタックを担当。12分間のセッションながら、LEXUS TEAM ZENT CERUMOは再び立川を開始直後はピットで待機させ、残り10分を切ったところでコースインさせることとなった。

 立川は計測1周目を1分36秒696とすると、翌周には1分32秒750をマークしてその時点での2番手に浮上するが、ライバル勢も同じタイミングで全車アタックしており目まぐるしく順位が変動。#38 ZENT CERUMO SC430のポジションも瞬く間に降下する状況だ。

 それでも果敢にアタックを続けた立川は、1分31秒837、1分31秒701とタイムを削り取っていったものの、最終的なポジションは5番手に。惜しくもポールポジション獲得はならなかった#38 ZENT CERUMO SC430だが明日の500kmという長丁場を、5番手というまずまずのポジションからスタートすることとなった。

ドライバー/立川 祐路
「朝走り出してみて、クルマ自体はまずまず良かったと思います。予選に向けては明日の決勝が500kmと長いことを考えて、決勝をとにかく速く走ることが出来るようなクルマを目指して、セットアップやタイヤ選択をしていきました。結果的に5番グリッドからのスタートとなりましたが、順調といえば順調でしょうね。もちろんもっと上位からスタートしたいという気持ちはありましたが、僕らの予選も悪くなかったですが、周りがそれよりも少し良かったということだと思います。公式練習ではユーズドタイヤのペースも良かったですし、特に富士は抜きやすいサーキットで何が起こるか分かりませんから、明日は決勝が長いこともあり、5番手からでも充分良い戦いが出来るはずです」

ドライバー/平手 晃平
「若干ブレーキング時に不安定な感じはありましたが、それ以外のコーナリングなどクルマの仕上がり的には朝から状況は良かったと思います。公式練習で予選シミュレーションを行い、31秒台の良いタイムを出したときとは違うタイヤで予選に臨んだのですが、充分温まって来ていると感じていたものの、2周目のコカコーラコーナーでリヤが突然出てしまって。少しタイヤを痛めてしまいましたが、なんとか無事Q1を突破出来て良かったです。明日は長いレースですし、決勝に向けてクルマは良い状況にあると思いますから、きっとチャンスはあると思いますよ」

監督/高木虎之介
「朝の公式練習ではかなり良い感じだったんですが、ブレーキングで不安定な部分があるとドライバーふたりが訴えていて。その点でポールポジションを穫った36号車のタイムに少し及ばなかったのかも知れません。富士にはフルブレーキングをするようなポイントが多いですから、そこでの少しずつの差が最終的なトップとのタイム差になったのだと思います。しかし、5番手は悪いポジションではないですし、長いレースですからとにかくミスなく戦えば。明日朝のフリー走行で良い決勝セットを見つけた上で、いつもより多くピット作業があるわけですから、チームとしていつも以上にミスをしないようにしっかり戦いたいですね」


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