童夢は23日、自社ホームページ(http://www.dome.co.jp)の中で、林みのる童夢特別顧問のプロジェクト『ISAKU PROJECT』の内容を公開した。このプロジェクトのシャシーはスーパーGT300クラスに使用できる“マザーシャシー”として活用されるほか、童夢オリジナルのスポーツカーにも展開されるプロジェクトで、夢のある内容が詰まっている。

 この『ISAKU PROJECT』は、林みのる特別顧問が「最後のクルマ作り」として引退を前にスタートさせたプロジェクトで、「開発技術が高度化して車造りが難しくなりすぎた現在においても、もっと多くの人たちがレーシングカーやスポーツカーなどの車造りを楽しめる環境を提案する」という意欲的なプロジェクトだ。

 計画の中では、過去に“童夢-零”を作り出した林みのる特別顧問が最後の夢としてスポーツカーを作るだけではなく、車両の構成要素としての優秀なシャシー部品を開発。その部品群を活用して、様々な車両を造る提案を行っていくという。

 その提案の一例にあるのが、林特別顧問のデザイン/プロデュースによる“華麗”をテーマにした究極の美しさを追求したスポーツカーの製作であり、またスーパーGT300クラスでより車両製作を志すチームが使うことができるマザーシャシーとしてのレーシングカーだ。

 ホームページに掲載されている提案内容を見ると、『ISAKU PROJECT』では童夢が独自に開発したソリッド構造のCFRPモノコック“UOVA”を使用し、チームがそれぞれのボディをかぶせてGT300用レーシングカーにもでき、独自のスポーツカーにもなる。

「UOVAモノコックと、このGT300用とロード・スポーツカー用のシャシー部品を組み合わせることにより、あらゆる用途の車造りに活用可能です」と童夢は説明している。

 提案書の中には、GTA坂東正明代表が公言したような、トヨタ86をイメージしたGT300車両のイラストも見ることができる。なお、このGT300用車両と林特別顧問がデザインした“究極のスポーツカー”は、2014年のジュネーブショーで公開されるとのことだ。

 このUOVAモノコックと『ISAKU PROJECT』、さらに童夢LMP1/LMP2プロジェクトについては、オートスポーツが22日、童夢で取材を実施した。6月7日発売のオートスポーツ1358号で詳しく掲載される予定だ。

童夢ホームページ
『「ISAKU PROJECT」発進します。ロードゴーイング スポーツカーの開発について』
http://www.dome.co.jp/news/news/dt_124.html

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