今月22日から4日間、バルセロナで行われた第1回F1合同テストは、ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグのドライブするメルセデスW07が圧倒的な周回数でライバルをリードした。
メルセデスW07は初日から156周を重ねると、2日目を担当したロズベルグが最多の172周を走破。3日目からは「走行距離が前例がないレベルに達するなかで、ドライバーたちのフィジカルコンディションを(開幕戦)メルボルンに向けてベストに保つため」という理由から、一日のテストをふたりのドライバーがシェアする方針に変更、更なるマイレージを稼いだ。
結局、メルセデスW07は10レース分に相当する675周(3142km)を走破し、3日間でトップタイムを記録したフェラーリのほぼ2倍近い距離を重ねた。
最初の2日間で相次ぐトラブルに見舞われたルノーは、テスト後半を担当したケビン・マグヌッセンが3番目に多い周回を記録。なんとか遅れを取り戻し、フェラーリやレッドブルに近い距離を重ねている。
初日に84周を走り、2日目にはフェルナンド・アロンソが100周超えを果たすなど、今年は順調なスタートを切ったかに思われたマクラーレン・ホンダだったが、後半はトラブルが相次ぎ、十分な周回数を稼げず。最下位のマノーよりわずか3周多いだけの257周(1196km)に終わった。
ホンダはパワーユニットでも、トータル7000km以上を走りきったメルセデスとフェラーリに対し、わずか1200km弱に留まっている。