ART JUNIOR TEAM
2015年10月6日

2015 フォーミュラ・ルノー2.0 NEC 第7(最終)大会レビュー
--笹原右京、ランキング3位でシーズンを締めくくる--
■大会概要
開催地:ドイツ(ホッケンハイムリンク:一周4.574km)
開催日:2015年10月2日(⾦)〜10月4日(日)
■ホッケンハイムリンク・レビュー
10月2日(天気:晴れ/路⾯:ドライ)練習⾛⾏1回目4番⼿/練習⾛⾏2回目4番⼿
10月3日(天気:晴れ/路⾯:ドライ)予選1回目4番⼿/予選2回目3番⼿
10月3日(天気:晴れ/路⾯:ドライ)レース1決勝2位
10月4日(天気:雨/路⾯:ウェット)レース2決勝4位
10月4日(天気:雨/路⾯:ウェット9レース3決勝3位

 2015 シーズンのフォーミュラ・ルノー2.0 NEC(FR2.0 NEC)第7大会は、10月2〜4日にドイツ・ホッケンハイムリンクで21台の参加により実施されました。ARTジュニアチーム所属の笹原右京(ささはらうきょう/19歳)は、2日に実施された練習⾛⾏で1、2回目ともに4番⼿とまずまずの滑り出しを⾒せました。

 3日午前に実施された予選では、1回目で4番⼿、2回目に3番⼿となり、レース1決勝は4番グリッド、レース2決勝は3番グリッド、レース3決勝は4番グリッドをそれぞれ獲得しました。同日夕刻のレース1決勝(25分間)、笹原は抜群のスタートで3番⼿を奪うと、第1コーナー⽴ち上がりで滑らかな加速を⾒せて1周目を2番⼿で終えました。後方で事故が発生してセーフティカー(SC)導入、2周終了時点でSC退去となりました。笹原は優勝を狙い最後までトップのクルマを追いかけ、2位でチェッカードフラッグを受けました。

 4日午後のレース2決勝(25分間)は雨のためSC先導により始まりました。3番グリッドの笹原は2周終了時点でSC退去となった周回にコースオフ、6番⼿へ順位を下げました。それでも7周目には4番⼿まで挽回して表彰台圏内を狙いますが、後方で事故が発生したため10周目に再びSC導入。SC退去でのレース再開までには至らず時間ぎれとなり、笹原は4位でチェッカードフラッグを受けました。

 4日夕刻のレース3決勝(25分間)、4番グリッドの笹原は2番グリッドのマシンがスタートで出遅れ、追突を避け加速を鈍らせながらも3番⼿へ浮上しました。後方で事故が発生したためすぐさまSC導入、4周終了時点でSC退去となった瞬間に笹原は果敢に前の2台へ挑みました。追い抜きの機会は最後まで訪れなかったものの、3位表彰台でFR2.0 NEC最終大会を締めくくりました。

 これをもって2015 シーズンのFR2.0 NECは全日程が終了。笹原は過去3シーズンで最高のドライバーズ・ランキング3位に就きました。なお、笹原の次のレースは10月16〜18日にスペインのヘレスで開催されるユーロカップ・フォーミュラ・ルノー2.0シリーズ(EUROCUP FR2.0)第7(最終)大会となります。引き続きご注目いただき、末⻑いご⽀援とご声援をよろしくお願い申し上げます。

■笹原右京のコメント
「練習⾛⾏では予想以上にマシンがオーバーステアで、いままでのデータとは異なる結果となりました。その点を調整して予選に臨んだところマシンは少しずつ良い状態になりました。でも、タイムアタックの最中に遅いマシンに引っ掛かり、ベストタイムを失ったのは痛かったですね」

「レース1決勝は鋭いスタートをきれましたし、第1コーナーでは⽴ち上がりを重視したラインを選んですぐに2番⼿へ上がれました。前の1台と後ろの2台はいずれも2本あるいは4本の新品タイヤを履いており、4本とも中古タイヤを履く僕にはとても厳しい状況でしたが、集中してしっかりと最後まで⾛りきれました。マシン性能では4位の位置が妥当だったと思うので、2位はこのレースで望み得るベストの結果でした」

「レース2決勝のマシンは悪くはなく、しかし決して良いとも⾔えない状態でした。SC明けのコースオフは、濡れたコースでクルマが滑りながらも安定したコーナリングの最中に、いきなりタイヤと路⾯のグリップが強く戻って、コーナーの外側に弾き飛ばされたためでした。6番⼿でコースへ復帰できたのは幸いで、攻め続けた結果4位でチェッカードフラッグを受けました」

「レース3決勝、すでにチャンピオン獲得の可能性はなかったので、失うものは何もないと気合いを入れてレースに臨みました。スタート直後に目の前のマシンが失速したので僕も慌てて避けました。3番⼿に上がったとはいえ、前のマシン2台のペースは桁違いで、SC明けのリスタートが唯一のチャンスでしたが残念ながら活かせませんでした」

「最終大会での自分の⾛りに悔いはありませんが、やはり優勝やチャンピオンに届かなかった現実を受け止めなくてはいけません。レース3で表彰台に⽴ったとき、チームスタッフ全員の顔を⾒て涙があふれそうでした。それくらい悔しく、おそらくはチームスタッフの全員が同じ気持ちだったと思います」

「結果はともかく最後までFR2.0 NECをまっとうできて、いまはファンとチームスタッフとスポンサーの皆さまには感謝の気持ちでいっぱいです。チームの総合⼒を底上げに貢献できたという自負もあります。とくオーストリア・レッドブルリンクの第3大会で最悪の状態に陥ったにもかかわらず、決してあきらめずにマシンの調整を考えてチームに提案した結果、シーズン後半で優勝争い表彰台争いまで盛り返せたのはドライバーとして誇れます」

「チームスタッフも、僕の厳しい要望を真剣に検討して採用してくれて、最後まであきらめず一緒に戦ってくれました。僕のドライバーズ・ランキング3位はもちろん、チーム・ランキング2位やルーキードライバー・ランキング1位は、ARTジュニアチームの全員がひとつの目標を目指して戦った結果です。彼らの一所懸命な仕事には感謝の⾔葉だけでは⾜らないかもしれません。10月17〜18日は僕にとっての今季最終大会、EUROCUP FR2.0がスペイン・ヘレスで開催されます。最後までご⽀援とご声援のほど、よろしくお願い申し上げます!」

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