2013フォーミュラ・ルノー2.0ALPS 第6大会レビュー
–笹原右京、前大会からの4レース連続入賞–
■大会概要
開催地:イタリア(ムジェロ:5.245km)
開催日:2013年9月6日(金)〜8日(日)
■ムジェロ・レビュー
9月7日(天気:晴れ/路面:ドライ)レース1予選 15番手/レース2予選 15番手
9月7日(天気:晴れ/路面:ドライ)レース1決勝 9位
9月8日(天気:曇り時々晴れ/路面:ドライ)レース2決勝 8位
フォーミュラ・ルノー2.0ALPS 第6大会は、F1テストや二輪のMotoGPで使用されるイタリア中部のムジェロで実施されました。大会直前の6日(金)に実施された1時間×3回の公式合同テストで笹原は1回目と2回目こそ苦しみましたが、クルマの調整が進展した3回目は31台中4番手で、総合でも31台中5番手となりました。
7日(土)の予選(30分間)は2グループに分けて実施され、笹原は15台が出走するグループAに振り分けられました。3回も赤旗中断となりタイムアタックの時機を失った笹原は、同時に路面状況や路面温度の変化で前日とはクルマの操縦性が変わった影響もあり、グループAで8番手と不本意な結果に終わりました。
7日(土)の決勝レース1(25分間+1周)、15番グリッドの笹原は第1コーナーまでに前方の3台を置き去りにしました。第1コーナーでさらにひとつ順位を上げると、ランキング上位のライバルと3台横並びで競り合いながら進入した第3コーナーでは、ふたりの前へ出ることに成功して9番手へ浮上。コースの半分も行かないうちに6台を抜きました。その後はレースが膠着状態に陥りましたが、笹原は最後まで奮闘して9位を獲得しました。
8日(日)の決勝レース2(25分間+1周)も、笹原は15番グリッドからのスタートでした。第1〜第2コーナーで4台を抜き、1周終了時点で11番手へ進出。3周目には前方の2台が接触して9番手へ浮上しました。15周目には、先行車両のスリップストリームを利用して背後に迫り、第1コーナーでクロスラインを使って抜きました。視界が開けた笹原は、立て続けに自己ベストを記録して7番手を追いますが、残念ながら届きませんでした。それでも前日を上回る8位で、上位シリーズ(フォーミュラ・ルノー2.0ユーロカップ)ドライバーが参戦する中で見事な連続入賞を飾りました。笹原のヨーロッパ・フォーミュラカーレース挑戦をぜひ今後もご注目いただき、末⻑いご支援とご声援をよろしくお願い申し上げます。
■笹原右京のコメント
「公式合同テスト3回目は、それまでいまひとつだったクルマも、ダンパーの調整やタイヤの空気圧調整などですごく良くなりました。僕自身もハンドルの切り方やコーナー入口でのブレーキングを工夫した結果、好タイムにつながりました。しかし、公式合同テスト3回目で見つけたクルマのセットアップから何ら変更していないにもかかわらず、コース攻略のポイントとなるアラビアータというコース半ばの高速複合右コーナーを予選はアクセル全開で抜けられなくなりました」
「決勝レース1では、スタートでエンジンストール気味になりましたが、普段のレースでは手を触れることがないハンドクラッチを使い、エンジン回転を一気に取り戻しました。足でクラッチを操作するよりも速いはずという、とっさの判断がうまく行きました。レースは非常に苦しみ、ストレートで前にはついて行けないし後ろからは迫られるし、最後まで一瞬も気が抜けませんでした。9位には満足していませんが、最低限の目標は達成できました」
「決勝レース2では、早めに9番手へ上がりましたが前を走るドライバーのペースが遅く、後ろからも攻め立てられて厳しい戦いを強いられました。レース終盤に第1コーナーのブレーキで駆け引きに勝ち、8番手へ順位を上げました。最後は上位を上回るハイペースで、しかも自己ベストを記録しながら追いかけましたが、残念ながら周回数が足りませんでした。残すは1大会となりましたが、引き続きご支援とご声援をよろしくお願い申し上げます!」