フォーミュラ・ルノー2.0ALPSに参戦している笹原右京は、7月5日~7日に行われた第4戦モンツァをレース1、2ともに15位で終えた。
予選で新品タイヤの温存を図った笹原は、レース1の10番グリッドを獲得。迎えたレースでは好スタートを決めたものの、1コーナーの立ち上がりで目の前のマシンがスピンすると、笹原も避けきれずに追突してしまう。フロントウイング交換のためピットストップを余儀なくされた笹原は、コース上で挽回を見せたものの15位でチェッカーを受けた。
15番グリッドからのスタートとなった翌日のレース2では、開始直後に起きた上位陣の混乱を避けてポジションアップ。その後も上位勢と遜色ないタイムで周回を重ね、終盤には5番手につける。そのままフィニッシュすれば自己最高位となっていたが、最終コーナーで他のマシンから危険な幅寄せを受けてコースオフし18位でチェッカー。その後、上位のマシンがペナルティを科されたため15位に繰り上がった。
両レースとも悔しい展開となってしまった笹原は、この週末を次のように振り返った。
「2セット持っていた新品タイヤのうち、1セットだけを使って予選に臨みました。決勝レース1と決勝レース2で、残しておいた新品タイヤ4本うち2本を左前後輪にそれぞれのレースに振り分けて装着するつもりでした。これは右コーナーの立ち上がりを重視し、レース中に追い越しを仕掛けて順位を上げるためです。つまり予選のタイムアタックはあえて控えて、決勝を重視した作戦です。非常にリスクのある選択でしたが、予選の一発勝負はライバルの厳しいブロックに遭いながらもまずまずの結果で、決勝レース1はライバルのペナルティもあって10番グリッドからのスタートになりました」
「決勝レース1は良いスタートがきれましたが、第1コーナーの立ち上がりでいきなり進路をふさがれてしまったので、避けようがありませんでした。フロントウイングを交換したあとのレースペースは悪くありませんでしたし、クルマにも自分のドライビングにも手応えを感じていただけに、あのアクシデントはとても残念でした」
「決勝レース2でもクルマのセットアップは良く、チームも僕も進歩していると実感できました。実際、上位とほぼ同じペースを保って食らいついていけましたし、良いレースができていると思っていました。それだけに、最終コーナーでのあの幅寄せは非常に悔しい……。次のミザーノは、テストでも十分に走り込んでいるので自信があります。今後ともご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!」
フォーミュラ・ルノー2.0ALPS第5戦は、7月27日~28日にイタリア・ミザーノで開催される。