重体のミハエル・シューマッハーを心配して、複数のF1関係者が入院先の病院を訪れている。
シューマッハーは29日朝(現地時間)、フランス・アルプスのリゾート地メリベルでスキーをしている最中に転倒し、岩で頭部を負傷。現在はグルノーブルの大学病院に入院しているが、意識不明の重体とされている。
事故直後、彼に応急手当を施した山岳警備隊によれば、当時シューマッハーは頭にひどいケガを負っていたという。この現場周辺は、ゲレンデ外の上級者が集うエリアの中でも難易度の高い場所のひとつだったと、イギリスのデイリー・テレグラフは伝えている。
現在、シューマッハーのもとにはふたりの息子と妻のコリーナが寄り添っているが、シューマッハーを治療することになったパリの著名な神経外科医、ジェラード・サイヤン博士は、警察車両でグルノーブルの病院まで送り届けられた。
また、FIA会長でフェラーリ時代のチーム代表だったジャン・トッドやベネトン時代からの盟友ロス・ブラウンらも病院を訪問。シューマッハーと同時代を戦った元F1ドライバーのオリビエ・パニスは面会できなかったと述べたものの、「明日も来るよ。心配なんだ」と地元テレビ局にコメントしている。
その他、現役F1ドライバーの多くもTwitterなどでシューマッハーを励ますコメントを相次いで投稿しており、小林可夢偉も「もうこれ以上F1のヒーローを無くせません」と彼の無事を祈っている。
シューマッハーは、今週金曜日(1月3日)に45回目の誕生日を迎える。