ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ(BRDC)会長のデレック・ワーウィックは、イギリスGP開催地であるシルバーストンを売却する必要はなくなったと発言した。

 2013年8月、ノーザンプトンシャー州に位置するこのサーキットをBRDCが売却するとの計画が発覚。この件は大きな感心を集め、最近では昨年12月にイギリスの自動車メーカーであるジャガー・ランドローバーが興味を示していたという。

 BRDC会長の発言は、イギリスのBT(ブリティッシュ・テレコム)年金基金が運営する不動産投資開発事業者のMEPCが、サーキット周辺の土地約110万㎡を約54億5千万円で999年間に渡って借り上げたことを受けてのもの。
 シルバーストンのマネージング・ディレクターであるパトリック・アレンも、昨シーズンのイギリスGPで利益をあげたことを明らかにし、現在、シルバーストンは強い経済基盤を得ている。

 これによってBRDCはサーキットを売却するか否か、またはどの購入希望者に売却するか、より柔軟な対応が可能になった。

「利益を得られず、これまでの5年間は困難だった。お金を使うこともできず、生き残るためには最後の手段に出るしかなかった。1年半前の我々は、なんとしても売却せざるを得ないという状況だった。非常に困難で、それ以外の解決法はないように思えた」と英国オートスポーツに語った。

「今は、契約がまとまらなくても構わない。現在も2、3人と話し合いを続けており、『これが我々の条件だ』と言えるようになった。もう彼らの条件を飲む必要はない。交渉するにあたっての自信を与えてくれた。今では強い立場から交渉ができる。弱い立場で交渉をしていたら、それはすぐに相手に分かってしまう。しかし、もう何としてでも契約をまとめる必要はない。我々には嬉しいことに、数多くの選択肢があるのだ」

 現在の状況は、1年前にシルバーストンの経営を好転させるべく役職についたアレンの貢献によるところが多いとワーウィックは考えている。積極的なチケット価格を導入し、思い切った事業の合理化を進め、ついには利益を得ることに成功したのだ。

「彼は大きな信頼感とともにやってきた。協同組合のイメージを覆すことにかけて強い影響力を発揮した。最初から良い仕事をするだろうことは分かっていたが、それがどんなものになるかについては知らずにいたんだ。ただ昨年に販売したチケットの価格について、一部は間違っていたとアレンは認めているから、彼もまた学んでいる最中だ。ここは彼にとって新しい世界だ。だけど学ぶスピードがべらぼうに早い。それと不思議なことに彼は、正しく理解していなくても正しい状態にすることができるのだ」と、新代表の手腕を評価した。

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