今年フェラーリの開発ドライバーとして起用されたペドロ・デ・ラ・ロサは、フェラーリのシミュレーターはこの分野でトップを行くマクラーレンより数年立ち遅れており、追いつくのは簡単なことではないと認めた。

 フェラーリは、長年マクラーレンの優れたシミュレーターで開発作業を担当してきたデ・ラ・ロサを開発ドライバーに起用、シミュレーター分野の改善を狙っている。

 ヘレステスト4日目にフェラーリのマシンに初めて乗ったデ・ラ・ロサは、午前中のギヤボックストラブルによって走行時間を大幅に失いはしたものの、有意義な作業ができたと語っている。

「実際のマシンのハンドリングを理解した。去年乗っていたクルマと比べて今のF1マシンのグリップレベルの高さを知った。大違いだよ」と昨年HRTのレースドライバーを務めたデ・ラ・ロサは述べている。
「とてもしっかりした基礎ができたから、今後数週間のシミュレーターでの作業に役立つ」
「今日の僕らの仕事はとても重要なものだった。ロングランはしなかったし、それほど多くの周回もしていないけどね」
「僕がここにつれてこられた真の目的は、マシンを理解し、シミュレータープログラム全体を推進する手助けをすることだ」

 フェラーリはシミュレーションの分野で後れを取っていると、デ・ラ・ロサは認めている。
「やるべき作業が山のようにある。チームはそれを分かっているから僕を雇った」
「僕らの今の状況は満足できるものではない。でも周囲に優秀なスタッフがいるから、楽観視しているよ」
「今は、シミュレーション作業を一歩前進させたいという決意を固めている」

 デ・ラ・ロサはフェラーリがシミュレーターにおける遅れを取り戻すのには時間がかかると示唆した。
「現実的に考えよう。マクラーレンのシミュレータープログラムは2003年にスタートしている。彼らは他のチームより数年先を行っているんだ」と彼が述べたとsky sportは伝えている。
「6カ月かかるのか、1年かかるのか、2年かかるのか、分からない。でも追いつくために必死に取り組むだけだ。今は残念ながらテストがないから、優れたシミュレーターを持たないチームにとってそれが大きなハンディキャップになる」
「まずはハードウエアを向上させる。そうでなければソフトウエアを向上させることはできない」

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