道見ショーン真也 PRESS RELEASE
2014年6月1日
道見ショーン真也、AUTO GPデビュー戦での3位表彰台を逃すも
見事、ファステストラップを獲得!
昨年までFCJ(フォーミュラ・チャレンジ・ジャパン)シリーズで活躍した若手期待の日本人、道見ショーン真也がいよいよその戦いの場を本場ヨーロッパに移し、5月31日~6月1日にイタリア・モンツアサーキットで開催された「2014 AUTO GP SERIES」第7〜8戦で、衝撃のデビューを果たしました。
レースウィークの火曜日にイタリアのアドリア・サーキットでAUTO GP マシンによる走行テストに参加し、その感触を確かめた道見ショーン真也は、木曜日に初のモンツアへと移動。じっくりとコースウォークをし、過去の走行データを分析しました。
金曜日のフリープラクティス1回目、30分間の走行でいち早くコースを覚えた道見ショーン真也はいきなり5番手タイムをマークし、大きな注目を集めました。続く2回目の走行でも、再び5番手タイムをマーク。本人ばかりでなく、チームからも予選への大きな期待がかけられました。
しかし予選では1回目のアタックで5番手のタイムをマークしたものの、決勝のためにタイヤ温存の戦略を取り、最終的に7番手グリッドからのデビューレースとなりました。
土曜日のレース1(第7戦)では、初めてのビッグパワーをスタートでもてあまし、激しくホィールスピンをさせてしまい、11番手までドロップ。チームは戦略を変更し、早めにタイヤ交換を済ませて、柔らかいタイヤで怒涛の追い上げを開始します。
まるでFCJ時代を彷彿させるアグレッシブなオーバーテイクの連続に、観客席からも注目を集めた道見ショーン真也は、3台並んでのバトルにも競り勝ち、一気に3番手争いへと浮上。しかし残り2周で駆動系トラブルが発生し、デビュー戦での表彰台はなりませんでした。しかしファステストラップをマークしたことで、ヨーロッパにその速さをアピールするには充分なレースとなりました。
日曜日のレース2(第8戦)は、レース1の結果により11番手スタートです。慣れないスタートにまたもや失敗し、13番手で1コーナーを通過した道見ショーン真也はピットの戦略どおり4周目にタイヤ交換を済ますと、再び次々と前をいくマシンをパス。しかし前日のレースより2周少ない周回数(15周)だったため、6位まで追い上げたところでチェッカーフラッグとなりました。ファステストは総合3番手。AUTO GPのデビュー戦だったことを考えれば、満足できる結果でした。チームはこのウィークエンドの道見のパフォーマンスを高く評価し、第9戦~10戦のイモラも、道見ショーン真也を走らせることを決めました。
● EURO NOVA代表 ヴィンチェンゾ・ソスピリ監督のコメント
「今週末のモンツアで真也が見せたパフォーマンスは素晴らしいの一言です。残念ながらマシン・トラブルで表彰台を逃しはしましたが、2レースともに慣れないスタート以外のミスはなく、ラップタイムもコンシスタントで、まさに今後の彼の成長を期待させる内容でした。まだまだ経験を積まねばなりませんが、とても楽しみな、育てがいのあるドライバーだと思います」
● 道見ショーン真也のコメント
「初めてのモンツア、初めてのビッグ・フォーミュラでのレースでしたが、自分の予想以上の結果を残すことができました。日本やインドだけではなく、ヨーロッパでも自分の速さが証明できたことが、なにより嬉しかったです。
スタートは巨大なパワーを生かしきれずにホィールスピンさせすぎましたが、その他はミスなく全力で走りきれたと思います。巨大なダウンフォースのマシンだけに、前のマシンの直後につけるとダウンフォースを失ってアンダーステアになったり、いろいろ未知の経験もできました。第8戦ではピットレーン・リミッターが作動せず、かなり慎重にピット速度を遅くしたので、数秒ロスしてしまいました。それ以外は最高のマシンを用意し、完璧なピット戦略をたててくれたEURO NOVAレーシングに本当に感謝しています。次のイモラ戦では表彰台に立ちたいですし、そのためにもしっかりと体力トレーニングを続けたいと思います。これからも頑張りますので、応援よろしくお願いします」