昨年マルシャでF1テスト中にけがを負ったマリア・デ・ビロタが、順調に回復し、車の運転も許可されたと明かした。
デ・ビロタは昨年7月、直線テストを行っていた時、走行を終えた後にチームのトランスポーターの後部にクラッシュし、重傷を負った。デ・ビロタは命はとりとめたが、右目を失ったことが後に発表された。
「気分はとてもいいです。私がこれまでアルコールを飲んだこともタバコを吸ったこともなく、スポーツをやっていたことが助けになっていると、ドクターから言われました」とデ・ビロタがコメントしたと、26日、Aljazeera Englishが伝えた。
「まだ少し弱い部分がありますし、頭痛もあります。でもよくなってきています」
「最初は日常の生活をするのも簡単ではありませんでした。飛んでくる鍵をつかんだり、水が入ったグラスをつかむのも大変でした。でも今ではかなりよくなりました」
「先週、運転の許可が出たんです。すでにかなりの距離を走れますし、まるで何も起こらなかったような感じです」
「結局私の居場所は車の中なんです。車に乗っている時が一番幸せです。ずっと乗りたかった」
デ・ビロタは、F1に対して悪い感情はなく、安全性向上のためにFIAに協力していきたいと語った。
「命が助かったときには、誰も負い目を感じる必要なんてありません」とデ・ビロタは言う。
「F1に対して一切憎しみなど感じていません。私が望んでいるのは、レースやテストでの安全性を高めるために何かしたいということだけです」
「今欠けているものの対策のために、彼らに協力していきます。事故の後、すべてのチームとドライバーの皆さんが私を支えてくれました。本当に感謝しています」