鈴鹿サーキットで行われたF1日本GPの決勝で、レッドブルのセバスチャン・ベッテルが2年連続のワールドチャンピオンを決めた。
あと“1”ポイントで2011年のチャンピオンが決するというなか迎えた10.9鈴鹿決戦。ポールシッターのベッテルは、スタートで2番手ジェンソン・バトンを抑え込むことに成功するも、2回目のピットストップで逆転を許し、結局3位でレースをフィニッシュした。しかし、1ポイントを大きく上回る15ポイントを獲得したベッテルは、文句なしに史上最年少での2年連続F1ワールドチャンピオンをその手に収めた。
今季は最速マシンRB7を手に開幕から圧倒的な強さを見せてきたベッテルは、第9戦イギリス以降の3戦で優勝を逃すレースも続いたが、ベルギー以降は再び速さを披露してライバルを圧倒。3年連続の鈴鹿優勝によるタイトル決定こそならなかったものの、8年ぶりの戴冠劇に集まった多くの日本のファンは熱狂した。
一方、ベッテルとの勝負を制し、自身初となる鈴鹿優勝を果たしたバトンは、ランキング2位争いでフェルナンド・アロンソとの差を1ポイントから8ポイントへと広げ、残る4戦での争いを有利にした。