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スーパーGTニュース

投稿日: 2012.08.09 00:00
更新日: 2018.02.16 10:43

関口「これからも常に優勝を狙っています」


EasyHand management
2012 SUPER GT SERIES ROUND4 SUGO GT 300KM RACE
2012スーパーGTシリーズ第4戦(スポーツランドSUGO・宮城県)
距離:3.704256km×81周(300.044736km)
予選:7月28日(土)晴れ・観衆:9,500人(主催者発表)
決勝:7月29日(日)晴れ・観衆:27,500人(主催者発表)

関口雄飛(NDDP RACING)
SUPER GTで移籍4戦目の初優勝

 関口雄飛(せきぐち ゆうひ/24歳)は次世代の日産自動車/NISMOのモータースポーツ活動を担うレーシングドライバーとして、「世界及び日本のトップカテゴリーで活躍できる若手ドライバーの育成」を目標に創設されたスカラシップ・プログラム──NDDP(ニッサン・ドライバー・デベロップメント・プログラム)に抜擢されました。そして国内最高峰のGTカーレース「SUPER GT」のGT300クラスに、2012年シーズンよりNISSAN GT-R NISMO GT3車両で参戦しています。
 今季はこれまで第3戦(セパン・マレーシア)の4位が最高位でしたが、7月28-29日にスポーツランドSUGOで開催されたシリーズ第4戦では、チームメイトの千代勝正とともに#3 S Road NDDP GT-Rを駆ってライバルを圧倒、見事な逆転劇そして独走劇で初優勝を果たしました。

■7月28日:公式練習〜予選
公式練習/3番手 1分22秒849(関口雄飛)
予選  /6番手 Q1:8番手・1分23秒093(千代勝正)、スーパーラップ:6番手・1分22秒865(関口雄飛)
 関口、千代の順で#3 S Road NDDP GT-Rのステアリングを握りマシンを調整した結果、関口が6番手のタイムを叩き出して予選への手応えを得ます。迎えた予選は全マシンが出走するQ1を千代が担当して8番手タイムを記録。Q1の上位10台のみが参加できるスーパーラップは関口が担当し、千代のタイムをさらに縮めて6番手を獲得、決勝でより有利なスターティンググリッドを得ました。

■7月29日:フリー走行〜決勝
フリー走行/4番手 1分23秒477(関口雄飛)
決勝/優勝 75周・1時間49分04秒082
 決勝に向けたマシン調整をフリー走行で実施した結果は上々なもので、関口は4番手のタイムを記録します。猛暑の中でスタートした決勝では、先にスタートした上位のGT500クラスのマシンが第1コーナーで接触、数台がコースアウトするアクシデントが発生し、黄旗(追い越し禁止)が掲示されました。関口のチームメイトでスタートドライバーを務める千代はこの区間を無事に通過し、6番手のままレース序盤の周回を重ねます。
 そしてタイヤの消耗に苦しむ上位陣のピットストップもあり、38周目には暫定首位に立ちました。42周終了時点で千代はピットストップ、ドライバーは関口に交代します。ピットアウトした直後は、先にピットストップを行ったライバルに続く3番手でしたが、関口はここから前の2台を猛追します。一時は2番手と約3秒あったタイム差を関口はわずか数周で挽回し、得意のブレーキングでまずは2番手を奪還。さらには10秒先に居る首位のライバルとの差も、1周あたり1秒から2秒縮めて、57周目にはやはりブレーキングで追い抜きついにトップへ。その後も関口は手綱を緩めることなくライバルを引き離し、最終的には2位に31秒以上の大差をつける圧倒的な速さと強さで初優勝を飾りました。

■関口雄飛のコメント
「過去3戦もレース内容は良かったと思いますが、最上位が4位と結果がついて来なかった。それだけに内容も結果も良いこの優勝は嬉しい。戦闘力のあるクルマを作ってくださった日産自動車/NISMOの皆さんに感謝していますし、僕のレース活動を支援してくださったすべての皆さんにお礼を言いたいですね。予選順位は6番手に留まりましたが、一方で決勝のレースペースには自信がありました。そこでタイヤの交換本数を戦略の中に採り入れ、4輪すべてを交換するのか、それとも後輪だけ交換してピットストップのタイムロスを減らすのか、エンジニアさんと一緒にさまざまなケースを検討しました。基本的には後輪だけの交換を前提としてマシンをセットアップし、それがうまく決まりチームメイトの千代も僕も安定して速いタイムを出せました。僕が運転した直後は観る人をハラハラさせる場面もありましたが、コースアウトはしないという自信もありました。耐久レースとはいえ意地を見せたいし、僕は“レーサー”なので絶対に抜かれたくなかった。もちろんこの優勝が終着点ではないし、常に優勝を狙っています。ランキングトップとの差は決して少なくありませんが、チャンピオンを狙って今後も走り続けます」


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