今季スーパーGT500クラスで、本山哲とともにREITO MOLA GT-Rをドライブしている関口雄飛が、7月にオランダのザントフールトで開催されるマスターズ・オブF3、11月に開催されるF3マカオグランプリに参戦することになった。

 関口は2006年に新設されたフォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)で初代王者を獲得し、2007年に全日本F3にステップアップ。その後海外に活動の場を移した後、2011年には全日本F3に再び参戦し、最終戦スポーツランドSUGOで大逆転のシリーズチャンピオンを獲得した。

 その年、関口はマカオGP出場を目指し、「あきらめず、ヘルメットとスーツを持ってマカオに行く」と現地でチームと交渉を重ねた結果、当初予定されていたドライバーの怪我により急遽シートを獲得。突然のドライブにも関わらず4位という結果を獲得し、大きなトピックスとなっていた。

 その後関口はGP3、フォーミュラ・ルノー3.5シリーズのテストを受けたものの、GT300クラスを経て、今季はGT500にステップアップ。スーパーGTを戦っていたが、2011年のパフォーマンスをヨーロッパから高く評価され、出場打診を受けることに。今季、スーパーGTと日程が重ならない国際F3レースを2戦戦うことになった。

 今回の関口の参戦チームは、11年にマカオを戦ったミュッケ・モータースポーツと、08年にインターナショナル・フォーミュラマスターを戦った際の所属チーム、ユーロ・ノヴァとのコラボレーションになる。参戦はオランダのザントフールトで開催される伝統のF3レース、マスターズ・オブF3とマカオという2戦になる。

「実は昨年も同じようなチャンスを用意してもらっていたのですが、マカオGPとJAFグランプリの日程が重なっていたため、断念せざるを得ませんでした。しかし、今年はそうした障壁もなく、再び声を掛けていただいたので出場を決意しました」と関口は語る。

「今年はスーパーGTで念願のGT500クラスにステップアップさせていただきましたが、ドライバーとしてはまだ発展途上です。本来であればライバルと同じようにスーパーGTに加えてスーパーフォーミュラに参戦し、自分の速さをさらに鍛え上げる必要がありますが、SF参戦のハードルはとても高くまだ実現できていません。その意味では、今回の国際F3レース2大会への出場は自分に足りない経験を積む絶好のチャンスです」

「自分の意思を尊重してくださった日産自動車、ニスモには大変感謝しています。僕の国際F3参戦は、国内レースに参戦するドライバーの物差しになります。ぜひ良い結果を残し、日本人でもヨーロッパで十分に戦えるところを見せたいですね」

「今回はF3欧州ナンバーワンを決めるレースと、F3世界ナンバーワンを決めるレースの2大会に出場します。相手も舞台も不足はありませんし、マカオGPではやり残したことがあるとずっと思っていました。おそらくファンの皆さまの多くは、アグレッシブなレースを期待されていると思います。その期待を裏切らない“僕らしい”走りを披露するつもりですので、皆様も精一杯の応援をよろしくお願い致します」

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