28日、スペインのカタルニア・サーキットで幕を明けたプレシーズン最後のF1合同テストは、レッドブルのマーク・ウエーバーが初日のトップタイムを記録した。
開幕を2週間後に控えるなか、再びバルセロナでスタートした今オフ3回目となる合同テスト。今回は本番前最後の走行機会で、各チームとも開幕戦仕様のマシンを走らせるとして注目も集まったが、初日は生憎のウエットスタートとなり、この日はセッション終盤にようやく本格的なドライ走行が可能になるという不完全な一日だった。
そんななか、タイムシートのトップにつけたのはレッドブルのウエーバーだった。セッション終了間際にソフトタイヤで刻まれた彼のベストタイムは1分22秒693というもので、これは先週同地で行われた合同テストの標準的なタイム。ただウエーバー自身は雨以外にも強い風と埃っぽい路面に苦しんだと述べ、ドライでの走行はわずかな時間に限られたと振り返っている。
そのウエーバーと1秒6差の2番手につけたのがメルセデスのルイス・ハミルトンで、この日最多の113周を走破したハミルトンは午後にレースシミュレーションを完了している。3番手でトロロッソのジャンーエリック・ベルニュが続き、ウイリアムズをドライブしたバルテッリ・ボッタスが4番手につけた。
5番手はマクラーレンのセルジオ・ペレスで、2013年仕様のフルパッケージでマイレージの積み重ねに集中し、100周を走破。ザウバーのエステバン・グティエレス、フォース・インディアのポール・ディ・レスタがそれに続いた。
フェラーリのフェリペ・マッサは、最多周回のハミルトンより1周少ない112周を走行。メルセデスと同様にレースシミュレーションを走破したマッサは、午前中にもロングランに取り組むなど、この日の成果に「満足した」とコメント。ベストタイムこそ全体の8番手と奮わなかったものの、終盤のドライセッションではすでに使い古したタイヤしか残っていなかった。
最下位に終わったロータスのロメイン・グロージャンは、タイムよりも空力パーツのテストを優先している。