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投稿日: 2012.10.29 00:00
更新日: 2018.02.23 13:42

陣川、インドMRFチャレンジ初挑戦は7位に


PRESS RELEASE
2012年10月29日

陣川雄大選手(21歳)、インドMRFチャレンジ初挑戦は、
レース2で怒濤のオーバーテイクを見せて、7位入賞を果たす!

各位

 FCJ(フォーミュラ・チャレンジ・ジャパン)で活躍中の若手レーサー、陣川雄大選手が、インドで開催されるMRFチャレンジシリーズ2012/2013に日本人として初参戦。F1世界選手権インドGPのサポートレースで見事7位入賞を果たしました。

 MRFチャレンジシリーズは、アジアで開催されるFIA公認のシリーズで、全4イベント10レースで開催されるインドF3選手権ともいえるシリーズです。アジアはもちろんヨーロッパ各国からF3、GP3、そしてF2経験者といった強者が集う、アジアで最も激しいレースが展開されることで有名です。

 海外レース初挑戦の陣川雄大選手は、初めてのブッダ・インターナショナルサーキットをシミュレーターで習熟してきたものの、FCJとのマシンの違いに戸惑い、30分のフリー走行を、6周目に痛恨のスピンで終了。ほぼぶっつけ本番での予選となってしまいました。しかし、予選では冷静にアタックを決め、全18台中、第1レース9番手、第2レース8番手グリッドを確保。決勝に向けて、期待を抱かせます。

 決勝第1レースでは、予選7番手と17番手のドライバーがストールしたため、再度フォーメーションへ。しかし今度はスタートで陣川雄大選手がエンジンをストールさせてしまい、大きくポジションダウン。それでも1周目に2台をパスし、12番手。前をいく故トム・ウォーキンショーの息子、セアン・ウォーキンショー選手を1周につき1秒近く追い詰め、勝負に出るものの、スピン。再び14番手までポジションを落とし、最終ラップで1台をパスして13位完走。優勝はGP3ドライバーのコナー・デイリー選手、2位はGP2ドライバーのランカスター選手、3位はF2チャンピオンのルチアーノ・バケッタ選手でした。

 日曜日の第2レースは、4列目、8番手グリッドからのスタートです。オープニングラップの混乱で順位を12番手まで落とした陣川雄大選手は、落ち着いた走りで次第にポジションをアップ。4周目には8番手まで復帰し、さらに6周目にはトップグループと同等のタイムをマークし始め、F2ドライバーのヘクター・ハースト選手を追い上げはじめます。そして第3コーナーでインに飛び込み、見事にパス。その勢いはとまらず最終ラップにはユーロF3でランキング8位のノエル・ジャマル選手をパスし、堂々の7位入賞でチェッカーを受け、デビューイベントで6ポイントを獲得しました。

●チーフ・エンジニア ロス・クルノー氏のコメント
雄大はレース経験が少ないと聞いていたが、確かにコイツは何処を走っているんだ?という場面が何度もあった。しかし次第に慣れるにつれて次々とオーバーテイクはするし、レースのタイムは予選よりいい。周囲は15歳や16歳からフォーミュラに乗っているGP3やGP2ドライバーだから、雄大の今後が楽しみだ。彼はきっと大きく成長するよ。

陣川雄大選手のコメント
「レース経験を積むために参加したとはいえ、インドに到着してみると周囲はユーロF3,GP3,GP2,F2といったドライバーが半分以上を占めていたので、正直焦りました。しかし、こういうレベルの高いドライバーと走れる機会は余りないと気持ちを切り換え、胸を借りるつもりでレースに臨みました。
F1サポートレースのために30分の練習走行のみで、すぐに予選だったのですが、マシンの違いも大きく、路面も想像以上にスリッピーで、練習走行6周目にスピンしてしまい、悩んでしまいました。でも佐藤公哉選手も担当したことがあるエンジニアのロスさんが細かく説明やアドバイスをしてくれて、着実に予選への取り組み方をまとめることができました。その結果、予選は最後まで走りきり、シングルグリッドを確保できました。
第1レースはスタートが得意な自分にとって落ち込む結果となりましたが、オーバーテイクの練習だと切り換え、頑張りました。でもヨーロッパ勢はブロックが厳しいですね。日本では考えられないほど、ドアを閉めてこられました。
第2レースでは、それまでの失敗をリカバーし、ヨーロッパ勢の中で激しいバトルを経験できました。厳しいブロックの中から、なんとか抜こうと色々なトライをし、抜くことができ、さらに前のグループを必死で追いかけ、追いつき、そして前の集団のバトルにも加わることができました。この短い時間でバトルのやり方を多少なりとも学べたことで、最後はユーロF3のドライバーも抜くことができたのは嬉しかったです。こんな素晴らしい環境の中でレースができたことに、マネージャーをはじめ、関係者の皆様、応援してくださった方々に、心から感謝したいと思います。今後ともご声援よろしくお願いします」

Gold Wolf Racing代表 Shiu Heng I Kaori氏のコメント
「雄大は、初めての海外レースに対して、冷静に対処できたと思います。新しいシリーズのために、どういうレベルのレースになるのか予想もつきませんでしたが、蓋を開けてみると、ヨーロッパの若手トップドライバーが大挙出場していたので、とても驚きました。これにはマシンを提供したダラーラとルノースポールが多大な努力を払ったと聞いています。反対に、こんな凄いメンバーの中で、レース経験の浅い雄大がやれるのか、正直ハラハラしましたが、最後の数ラップの連続オーバーテイクは観客を大いに沸かせてくれて、彼がこのシリーズを戦っていけることを充分に証明できたと思います」

●陣川雄大選手のプロフィール
1990年11月9日生まれ(21歳) 幼少の頃からプロ野球選手を目指していたが、高校受験を終えた時、サイパンでの家族旅行で体験したレンタルカートに魅了される。プロ野球選手との夢と、レーシングドライバーへの夢に悩んだ結果、レーサーの道を志し、東京モータースポーツカレッジへ入学。鈴鹿サーキットでのSRS-Fを受講し、2010年より本格的にレース活動を始める。2012年にFCJにデビューし、現在に至る。

●MRFチャレンジ2012/2013 開催スケジュール
2012年10月26~28日/ブッダ・インターナショナルサーキット(第1戦&2戦)
2012年11月30~12月2日/ブッダ・インターナショナルサーキット(第3戦&4戦)
2013年2月1~3日/マドラス・モーターレーシングトラック(第5戦&6戦&7戦)
2013年2月8~10日/マドラス・モーターレーシングトラック(第8戦&9戦&10戦)


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