〜ロペスがレース1で優勝し、シリーズ最多優勝記録を更新。シトロエンは最終戦の勝利で2014年を締めくくる〜
シトロエン・レーシングは、マカオで行われたFIA世界ツーリングカー選手権(WTCC)最終戦のレース1において優勝を飾りました。今シーズン、23レース中17レースで勝利を収めたシトロエンは、マニュファクチャラーズタイトルとともに、ホセ‐マリア・ロペスがドライバーズタイトルを獲得。イヴァン・ミューラーとセバスチャン・ローブもランキング2位、3位となり、タイトルと上位を独占する活躍を見せました。
レース1では、ポールポジションにつけたロペスを筆頭に3台のシトロエンC-Elysée WTCCがグリッドのトップ3を占め、速さを見せつけマカオGPを盛り上げました。ロペスはスタートから首位を譲らずにトップでフィニッシュ。今季10勝目を飾り、シーズン最多勝利記録を更新しました。ローブは好スタートを決めてロペスに続きましたが、オーバーテイクをしかけたリスボアコーナーで接触によりミューラーに続く6番手に後退。11番グリッドからスタートしたマー・チンホワは8番手まで浮上し、それぞれその順位のままフィニッシュを迎えました。
リバースグリッドで行われるレース2では、ミューラーが8番手スタートから一気に4番手に浮上。ロペスは6番手、チンホワとローブはそれぞれ9番手、10番手につけました。オーバーテイクポイントの少ないコースでしたが、シトロエン勢のドライバーは数々の見せ場を作りました。7周目にチンホワがクラッシュしセーフティカーが導入されますが、レースはすぐに再開。その間にドライバー同士の差が詰まりました。フィニッシュ間近、首位のマシンがメカニカルトラブルで後退すると、ミューラーは激しい首位争いを展開し、最終的に2位でのフィニッシュを果たしました。ロペスとローブはそれぞれ5位、6位に入りました。
■ホセ‐マリア・ロペス
「マカオで優勝できて、素晴らしい気分です。私のキャリアの中で最高のシーズンを、理想的なかたちで締めくくることができました。マシンは両レースで完璧でしたので、いいペースを築くことができ、最初から最後までミスを避けながらアタックすることができました。これで、チームと思い切りお祝いすることができます」
■イヴァン・ミューラー
「まず、タイトルにふさわしい素晴らしい活躍を見せたロペスを讃えたいと思います。シトロエンも見事でした。私自身は苦戦したシーズンだったので、来季さらに活躍するためには、冬の間に努力を積まなくてはなりません」
■セバスチャン・ローブ
「いいことも悪いこともあった1戦でした。基本的なパフォーマンスには、予選でもレースでも満足しています。ただ今シーズンは集団の中で苦戦を強いられたので、来年は、今年学んだことをすべて活かさなくてはと思っています」
■マー・チンホワ
「どちらのレースも11番手スタートで、厳しい内容になると分かっていました。レース1では順位を上げることができました。レース2では追い抜こうとした際に、前車が思わぬラインをとり、グリップを失い壁にヒットしてしまいました」