バーニー・エクレストンが提案していたオリンピックスタイルのメダルシステムが、2010年のF1に導入されることが正式に承認された。これによって、シーズンを通して最も優勝数が多いドライバーがタイトルを獲得することになる。
このシステムの狙いは、安全な2位狙いではチャンピオンを獲得できなくすることによって、オーバーテイクを推進することで、2008年の最終戦で、タイトルを争うルイス・ハミルトンが必要最低限の5位を狙ってチャンピオンに輝いたことなどから提案された。FIAは2009年からの導入を望んでいたが、事前の相談がなかったとしてフォーミュラワン・チームズ・アソシエーション(FOTA)の反対に遭い、断念していた。先週のFIA世界モータースポーツ評議会の会合で、このシステムの導入が決定されていたが、この変更に関しては大々的に発表されることなく、2010年のレギュレーション案の中に密かに加えられていた。
2010年F1スポーティングレギュレーション改訂版には以下のように記されている。
「F1世界選手権のドライバーズタイトルは、選手権シーズンのすべての正式な結果が考慮されたうえで、最も多くのレースで優勝したドライバーに与えられる。2名以上のドライバーが同じ回数優勝を獲得していた場合は、最もポイント数の多いドライバーにドライバーズタイトルが授与される」
「ポイントは、その他の選手権ランキングを決定するために使用される。F1世界選手権コンストラクタータイトルは、2台のマシンの結果を計算に入れ、最も多いポイントを獲得した者に与えられる」