ツインリンクもてぎを運営するモビリティランドは9日、プレスリリースを通じ、2012年以降はインディジャパンを開催しないことを明らかにした。

 モビリティランドはリリースの中で、「昨今の経済環境の中、インディカー・シリーズを招致し継続して開催することは、当社事業として極めて困難である」とし、2012年以降は開催しないことで主催者と合意に至ったとしている。

 ツインリンクもてぎのインディジャパンはシリーズ初の海外戦として2003年からスタートし、その間には日本人ドライバーも数多く参戦。高木虎之介、中野信治、服部茂章、ロジャー安川、松浦孝亮、武藤英紀、そして昨年はインディカー初参戦の佐藤琢磨が出場して多いに盛り上がりを見せた。

 また08年には、ダニカ・パトリックが女性ドライバー史上初となるトップフォーミュラでの優勝を飾るなどシリーズ史に残る一戦もあり、毎年決勝日には全国からおよそ7万もの観客が詰めかける国内モータースポーツのビッグイベントとして定着していた。

 ツインリンクもてぎは、最後となる今年9月のインディジャパンを、これまでの歴史を締めくくる記念イベントとして開催するとしている。

以下は、モビリティランドのリリース原文

 私どもモビリティランドは、このたび、2012年以降のインディジャパンを開催しないことを決定いたしました。

 ツインリンクもてぎでは、1997年の開業以来、“人、自然、モビリティ”の融合をテーマに、モビリティの魅力を楽しく体験できる総合的な場として、様々な事業を展開して参りました。

 その一つの大きな柱として、ファンの皆様との交流やエンターテイメント性の高い新しいモータースポーツ文化の導入を目的に、1998年からCART、NASCAR 、そして2003年からはインディカー・シリーズを含むアメリカンモータースポーツの最高峰カテゴリーレースを13年にわたり開催し、その普及を積極的に推進して参りました。

 しかしながら、昨今の経済環境の中、インディカー・シリーズを招致し継続して開催することは、当社事業として極めて困難であるとの認識から、IRL(インディ・レーシング・リーグ 本拠地インディアナ州)との合意のもと、このたびの決定に至りました。

 地域の皆様とともに作り上げてきたこのイベントを継続できないことは、大変残念ではありますが、13年の間に蓄えたアメリカンモータースポーツのチャレンジ精神やノウハウを、今後のイベントやモータースポーツ普及活動に活かしていきたいと存じます。

 これまで、インディジャパンをご観戦いただいた多くのお客様、また開催にあたりご尽力いただいた、地元・メディア・スポンサー・関係者の皆様に心よりお礼申し上げます。

 尚、本年9月のインディジャパンは13年の歴史を締めくくる記念イベントとして開催いたします。長年応援いただいたお客様、ご支援いただいた地域の皆様にご満足いただけるよう、全力を注いで参ります。

 今後、ツインリンクもてぎは “森の中のモビリティテーマパーク”という、他にはない魅力に磨きをかけ、更なる一歩を踏み出して参ります。

 関係各位には、変わらぬご支援を賜りますよう、心からお願い申し上げます。

 ありがとうございました。

本日のレースクイーン

桐生もえこきりゅうもえこ
2025年 / スーパーGT
アサヒドライゼロアンバサダー
  • auto sport ch by autosport web

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

  • auto sport

    auto sport 2025年6月号 No.1608

    [特集]レッドブル 角田裕毅
    5つの進化論

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円