16日、鈴鹿レーシングスクール(SRS)が、2011年度のスカラシップ獲得者の発表を行い、松下信治、黒崎駿のふたりがスカラシップを得て、来季フォーミュラチャレンジ・ジャパンに挑むことになった。
2010年12月に入校希望を行い、1月に選抜がスタート、体験スクール、ベーシックスクールを経てアドバンス生として8名が3月に入校。その後行われたSRS-F最終段階スカラシップ選考など多くのステップを経て選ばれたSRSスカラシップ。
そのすべてのカリキュラムが終了する16日の最終日は、朝9時のフリー走行から開始し、2回の計測走行を経て、17周のセット走行を2回行い、中嶋悟SRS校長や、講師陣で話し合った結果、2011年度のスカラシップ獲得者の発表が行われた。
結果、首席でスカラシップを獲得したのは、本山哲が監督を務めるSodiレーシング出身の松下信治(18歳)、道上龍が監督を務める京商RM出身の黒崎駿が次席でスカラシップを獲得。2012年のFCJに挑戦することになった。
「正直、ホッとした気持ちです。嬉しいです。今年はスカラシップを獲得することだけを目標にしてきました。その目標が達成できて本当にうれしいです」と松下。
「将来はF1に乗ることを目標にしているので、まだまだ頑張っていかなければならないと思っています。小さい頃からレースをやっていて、勝ち続けないと生き残れない厳しい世界だというのは十分分かっています。来年FCJに参戦するにあたって、初年度チャンピオンを獲るつもりで、これからがスタートなのでしっかり準備して臨みます」
また、黒崎も「嬉しいですが悔しさ半分という気持ちです。自分はギリギリで選ばれたと思っているので、やることはたくさんあります。速さも大事ですが、レースはそれだけじゃなくいろんな事が関係して速さに繋がるということをこの1年間でSRSで学びました。また、レース以外の部分でも沢山のことを学んで自分自身も成長できたと思います。とにかく、頑張っていきます」と将来に向け気持ちを新たにした。