2011年のフォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)でシリーズチャンピオンを獲得した勝田貴元が12日、オートスポーツweb編集部を訪問し、今季のシリーズと、将来の夢について語ってくれた。
勝田は1993年3月17日生まれ。ご存知の方も多いとは思うが、父親は全日本ラリーで活躍する勝田範彦だ。「小学6年生の時に、家族から『乗ってみない?』と勧められた」レンタルカートからカートキャリアを始めたという勝田は、毎週瑞浪レークウェイで走り込み、2010年にFCJにステップアップ。今季は2年目のシーズンを迎えた。
そんな2年目のシーズンで、勝田は開幕戦で勝利。「開幕戦はいい形でスタートできて流れも良かったんですが、中盤戦で苦しくなって、でも最後、F1と併催の鈴鹿戦で巻き返すことができて、そこから最終戦のもてぎまでいい流れで行くことができました。鈴鹿での勝利が本当に大きかったですね」と振り返る。
勝田は鈴鹿での勝利の勢いに乗り、最終ラウンドのもてぎで4レース中、第12〜14戦と3連勝。逆転でタイトルを獲得した。
「その週末はずっと調子が良かったので、4レースあって大変でしたけど、逆にありがたかったですね(笑)。そういう運もあったと思います。レース中のベストタイムで次のレースのグリッドが決まったので、最後まで攻め続けなければなりませんでしたが、自分としては楽しかったです」と勝田。
今季のFCJでの戦いでは、「同期で、F4なんかでも経験もあるし、トヨタのテストでも負けたりしていたので、平川亮君は意識していましたね」という勝田。「いつも安定して上位にいて、毎戦ポイントも獲っていましたからね」というが、なんとか逆転しての今季タイトルとなった。
来季に向けては、「F3に上がることができると思っていますが、まだ準備している段階です」と勝田。FTRS(フォーミュラトヨタ・レーシングスクール)で今ステップアップをしている勝田は、昨年のFCJ王者である中山雄一や国本雄資、少し年上になると石浦宏明や平手晃平などからも可愛がられながら、上を狙って行くことになりそうだ。
そんな勝田に、将来の目標を尋ねてみると、「まずはF1にいくこと」と頼もしい答えが返ってきた。「夢と言われるかもしれませんが、乗るだけでは嫌なので、ワールドチャンピオンを目指したい」と言う。
「今、F1の世界では小林可夢偉さんとセバスチャン・ベッテルがすごいと思います。可夢偉さんは、勝負所やスタートで、クルマのハンデを跳ね返す強さがありますよね。ベッテルは、いいクルマに乗っていても、誰も近づかせない凄さがある。あのふたりは憧れですね」
趣味でサッカーをやったり、ウインタースポーツなども楽しむなど、アクティブな勝田。「僕の強みはブレーキング。来年、レースで接戦になった時とか、自分のブレーキングをぜひ見て欲しいと思っています」と来季、上の舞台での活躍を誓う。
「昔からラリーも好きなので、クルマ関係にずっといたいと思っています」という勝田。初代王者の関口雄飛をはじめ、多くのトップドライバーを輩出してきたFCJ王者の称号を手に、近い将来モータースポーツ界で大活躍する勝田を目にすることになりそうだ。
