2013年F1のふたつのシートが決定しないまま年が明けたが、それぞれの候補が絞られ、シートの行方が決定する日が近づいているとみられている。
現在もまだドライバーラインナップを決定していないのは、フォース・インディアとケータハム。フォース・インディアはふたりとも発表していないものの、ポール・ディ・レスタの残留は間違いなく、実質的に空いているシートはひとつであるとみられている。
昨年終盤には、ルイス・ラジア、ハイミ・アルグエルスアリ、セバスチャン・ブエミ、ブルーノ・セナ、小林可夢偉らが候補者として推測に上がっていたが、現在ではエイドリアン・スーティルとジュール・ビアンキが有力候補であるとみられている。
2011年までフォース・インディアに所属していたスーティルは、経験も速さもあり資金も持ち込むことができる。一方、昨年サードドライバーを務めたビアンキは、フェラーリの若手ドライバープログラムのメンバーであり、フォース・インディアは2014年以降にフェラーリエンジンにスイッチする可能性があるとみられている。
一方、ケータハムはシャルル・ピックとの契約をすでに発表したが、彼のチームメイトについては明らかになっていない。
ケータハムは資金面を重視してドライバーを選択するものとみられている。そのためヘイキ・コバライネンが残留する可能性は低く、ビタリー・ペトロフ、ブルーノ・セナ、ギド・バン・デル・ガルデが候補であると考えられている。
ペトロフは2012年最終戦で11位を獲得し、チームをランキング10位の座に導いた。これによってチームは約1,000万ドルを得ることとなり、その褒賞としてペトロフが残留することになるかもしれない。また、2014年にはロシアGPの開催が予定されており、彼が母国ロシアからさらなるスポンサーを持ち込める可能性もある。
一方セナもスポンサーを有しており、ケータハムにとって魅力的な存在であるといわれている。