タイヤサプライヤーのピレリは、F1チームが2014年以降の契約に早急な回答を示さなければ、今シーズン末で撤退することも辞さないと警告している。
新しい契約に関するピレリとチーム間の交渉は、ここ数週間ほど具体的な進展が見られておらず、ピレリ側は2014年のレギュレーションに沿った新しいタイヤの製造が時間的に厳しくなっていると述べている。
同社のモータースポーツディレクターを務めるポール・ヘンベリーは、F1が“非常に深刻な”状況に直面しており、早期の解決がなされなければ、新しいタイヤを生産することが不可能になるだろうと、木曜日にモナコで語った。
「9月1日には、来シーズンのタイヤ情報を全チームに伝えなければならないというのに、今はもう5月中旬だ。契約さえ結べていないなんて、いかにばかげているかが分かってもらえるだろう。もしかしたら、(来年)我々はここにいないかもね」
ピレリは、来シーズン以降もF1に留まることでバーニー・エクレストンと商業的な合意に達したと考えられているが、F1を統括するFIAは、タイヤサプライヤーに関する声明を未だ公式に明らかにしていない。