10日、世界モータースポーツ評議会会合が開催され、2016年のF1暫定カレンダーが承認された。来年はスケジュールが大きく変更され、21戦が4月から11月の間に開催される予定だ。
来年のF1シーズンは8カ月に短縮され、その中で21戦という過去最多のレース数が開催される過密スケジュールとなる。すでに予想されていたように、アゼルバイジャン バクーでのグランプリが新たに加わり、今年開催されなかったドイツGPが復活する。
例年開幕戦は3月に行われてきたが、来年は第1戦オーストラリアGPが4月3日に開催され、1988年以来最も遅いシーズンスタートとなる。F1上層部は、グランプリ間に長いインターバルを設けず間隔を最小限にとどめることで、チームがヨーロッパに戻る機会を減らしてコストを抑え、またファンの関心を維持したい考えだと推測されている。
レース数が増え、期間が短縮になったことで2週連続開催が増え、オーストラリアと中国、バーレーンとロシア、イギリスとオーストリア、ドイツとハンガリー、ベルギーとイタリア、シンガポールとマレーシア、アメリカとメキシコと、7回が連戦として行われる。また“夏休み”も短縮され、8月に2回グランプリが開催される。
今年ニュルブルクリンクとの契約がまとまらずにキャンセルになったドイツGPは、来年カレンダーに復活しているが、開催地については明らかになっていない。
いくつか開催時期の変更も行われており、すでに予想されていたように、例年秋の開催だったロシアは5月に、春に開催されていたマレーシアは9月に移動された。イギリスGPはテニスのウィンブルドン選手権と日程が重なるのを避けるため、6月開催に早められている。
また今年は9月に行われる日本GPは従来の10月に戻っている。