2012年にDTMドイツツーリングカー選手権に復帰、初年度にブルーノ・シュペングラーがチャンピオンを獲得したBMW。そのBMWで1989年にDTMチャンピオンを獲得したロベルト・ラバーリアとシュペングラーが、お互いのマシンを交換するイベントを行った。

 これはBMWがホッケンハイムで行ったイベントで、23年の時を経てBMWでDTMチャンピオンを獲得したシュペングラーと、1989年にE30 M3で王座を獲得したラバーリアが、お互いのマシンを交換して1周のレースを行うというもの。

 シュペングラーがドライブするE30 M3は、昨年の自身のマシン同様、マットブラックのBMWバンクカラーに彩られ、ゼッケン1を装着。逆に、ラバーリアは最新のBMW M3 DTMに乗り込んだが、こちらは伝統のMカラーに、ヴァルシュタイナーのロゴが入れられ、懐かしいDTMのゼッケンフォントで15番がマシンに描かれた。

 とは言え、マシンの性能差があるため、1年を1秒に見立て23秒の差をつけスタート。シュペングラーがE30 M3でスタートした23秒後、ラバーリア駆るBMW M3 DTMがスタートした。

 お互い慣れないマシンでのスペシャルレースとなったが、ラバーリアはコース終盤のザックスコーナーでシュペングラーをオーバーテイク。89年王者が、23年後のマシンで勝利を飾った。

「1989年のBMW M3に、自分のマシンカラーリングと名前があるのを見た時には素晴らしい気分だったよ。BMW M3は昔も今も、カートをドライブするみたいに走らせることができた。ロベルトが抜いていくまで、本当に楽しめたよ」とシュペングラー。

 また、現在はWTCCに参戦するロアール・モータースポーツを率いるラバーリアも「またホッケンハイムでレースができて楽しかったよ。DTMマシンをすごく楽しめた」と感想を語った。

「低いシートポジションには戸惑ったけど、すぐに慣れることができた。BMW M3 DTMは素晴らしいマシンだった。マットブラックのカラーリングもいいけど、僕たちの頃のカラーリングの方が似合っていたかな」

The Champions swap seats.

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