April 10 2011, RACE
IZOD IndyCar Series Indy Grand Prix of Alabama presented by Legacy Credit Union
2011年4月10日(日)
決勝
会場:バーバー・モータースポーツパーク
天候:晴れ
気温:28~29℃
W.パワーがポール・トゥ・ウィンで今季初勝利を飾る
佐藤琢磨は7位まで浮上もリスタート時の接触により16位でフィニッシュ
インディカー・シリーズ第2戦Hondaインディ・グランプリ・オブ・アラバマは、今年で2回目の開催。今シーズン初めて行われる常設ロードコース・サーキットでのレースとなる。今年もすばらしい好天に恵まれ、多くのファンがバーバー・モータースポーツ・パークに集まった。
開幕戦のHondaグランプリ・オブ・セントピーターズバーグよりも1台多い26台がエントリーし、予選ではウィル・パワー(Team Penske)が開幕から2戦連続のポールポジションを獲得。佐藤琢磨(KV Racing Technology-Lotus)は、2戦連続の予選11番手から決勝レースへ臨む。
今年からインディカーではスピードを落とした状態からレースのスタートが切られ、リスタートは2列で行うルールになっている。開幕戦では新ルールに慣れていないドライバーたちが多重アクシデントをスタート直後に起こしてしまったが、今回は加速地点がコントロールラインから遠ざけられるなど、ルールの細かな部分が改良された。
緩やかなコーナーがスタート直後に続くこともあってアクシデントが減ったとはいえ、スタート時のマシン同士の距離が近づいていることもあり、6回のフルコース・コーションが発生。6台がマシンを壊しリタイアを喫した。
昨年はレース序盤のフルコース・コーションでピットインして勝機を逃したパワーだったが、今年は走りもピットストップもすべてが完ぺきで、1周もトップの座を明け渡すことなくポール・トゥ・ウインで、今季初勝利を飾った。
2位は予選3番手のスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)で、予選7番手のダリオ・フランキッティ(Chip Ganassi Racing)が見事な走りで3位まで順位を上げてゴールした。
マルコ・アンドレッティ(Andretti Autosport)は予選9番手から4位まで順位を上げてフィニッシュし、トニー・カナーン(KV Racing Technology-Lotus)はピットストップを3回行う作戦が見事に当たって24番手スタートから6位でチェッカーフラッグを受けた。
佐藤は、11番手からスタートし、グラハム・レイホール(Chip Ganassi Racing)をパスして10位へと上がった。しかし、その直後の27周目にエリオ・カストロネベス(Team Penske)をパスしようとして接触、14位までポジションダウンした。
佐藤はそこから7位まで大きく順位を上げたが、45周目のリスタートでジャスティン・ウィルソン(Dreyer & Reinbold Racing)の後輪がフロントウイングにぶつかってダメージを受け、ピットでノーズ交換を行わねばならず、トップと同一ラップの最後尾である18位まで後退。そこからオーバーテイクを重ねて14位までまたも順位を上げたが、今度はピットでの燃料補給が十分でなかったためにもう一度ピットイン。16位でのゴールとなった。
コメント
ウィル・パワー(優勝)
「レース終盤にはディクソンが激しくアタックしてきたが、ミスを犯すことなく勝利を手にすることができた。とてもうれしいシーズン1勝目だ。朝のウオームアップの後に小さなセッティング変更をしたが、それによって今週初めてマシンがバランスの非常によい状態に仕上がった。昨年は勝てるレースを落としたので、今年はなんとしても勝ちたかった」
スコット・ディクソン(2位)
「燃費をセーブもしながら、パワー相手に全力を投入して戦った。残り20周のリスタートではパワーにできる限りのプレッシャーをかけたが、彼がミスを犯すことはなかった。リスタートでパワーは、私の走行ラインに入ってきていたと思う。彼は両方のラインのいいところを使おうとするのではなく、自分のラインをキープしてリスタートすべきだったと思う」
ダリオ・フランキッティ(3位)
「リスタートでのバトルは楽しく、2列スタートをフルに利用して順位を上げることができた。今日はうまく戦えたと思う。ライバルたちと同じペースで走りながら、彼らより多くの周回を走ることができた。7番手スタートから3位でゴールできたのだから、悪くない一日になったと思う。私としても納得のいく一日が過ごせた」
佐藤琢磨(16位)
「最初のスタートはよかったのですが、その後のリスタートでは順位を落とすこともありました。それでもコース上でのオーバイテイクによってポジションを上げていきました。カストロネベスとの接触で順位を落として、その後のリスタートではウィルソンがアウトに大きく膨らんできて、私のフロントウイングはダメージを受けました。ノーズを全部交換したピットインでのロスタイムが痛かったです。そこからまた順位を上げていきましたが、今度はピットストップでの燃料補給が足りなくなり、ゴール直前になってもう一度ピットへ入りました。最後まで戦い続けましたが、応援してくれているファンの方々には申し訳ない結果になってしまいました」
ロジャー・グリフィス|HPDテクニカル・ディレクター
「パワーが見事な速さで優勝した。ディクソンも速かったが、レースを通してパワーは安定した速さを保ち続けた。フランキッティは7番手スタートから3位まで順位を上げ、開幕戦に続く好成績を挙げた。リスタートのルールに手が加えられたのと、バーバーのコースのレイアウトもあって、スタート直後のアクシデントはなかった。しかし、まだアクシデントは多かった。さらなる改善や、ドライバーたちの意識変革も必要だろう。トップ3圏外でもアンドレッティが昨年に続いて速さを見せ、カナーンはレースのスタートで10台をパス。3ストップ作戦も功を奏して6位でフィニッシュした。非常にエキサイティングなレースとなっていた。ルーキーのシモン・パジェノー(Dreyer & Reinbold Racing)が、初めてのマシン、初めてのコースだったがスマートにレースを走りきり、8位でゴールしたのもすばらしかった」
