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スーパーGTニュース

投稿日: 2012.08.29 00:00
更新日: 2018.02.16 10:59

#85ランボ、10位入賞。坂本「現状最良の結果」


2012 AUTOBACS SUPER GT Round.5
41ST INTERNATIONAL Pokka 1000KM

2012.8.18 Sat, 8.19 Sun / SUZUKA CIRCUIT

Race Report : Yuya Sakamoto

 わたくし、坂本祐也は、2012年SUPER GT シリーズへ、昨年に引き続き、Team JLOC(Japan LamborghiniOwner's Club)から、カーナンバー85、JLOC Exe ランボルギーニRG-3のドライバーとして参戦します。今シーズンのパートナーはスーパー耐久シリーズやWTCCに参戦した経歴を持つ、加納政樹選手です。Team JLOCに加入させていただき、今年で4年目となります。今シーズンのGT300クラスは、FIA-GT3マシンが多い中、いかに最新のGT3勢に従来型のRG3で立ち向かっていくか、日々精進して取り組んでいく所存でございます。

 今シーズンの参戦にあたり、Team JLOCをはじめ、多くの皆さまのサポートに感謝申し上げます。そして今後とも引き続きご支援、ご指導を賜りたく、心よりお願い申し上げます。

Qualifying Report(予選 23位)
 午第3、4戦を欠場し、2戦ぶりの参戦となった85号車、JLOC Exe ランボルギーニ。前回の第2戦FUJI500kmRACEと同様、C ドライバーに阪口良平選手を登録し、3人体制で鈴鹿1000kmレースに挑む。

 しかし、加納選手が体調不良を訴え、急遽欠場。阪口選手と2人で臨む事となった。土曜、午前のフリー走行。持ち込みセットのフィーリングがあまりよくなく、阪口選手とセットアップを詰めていくもタイムはトップから大幅に遅れてしまった。終了後、予選に向けて大幅にセットチェンジを行う。

 迎えた予選。Q1は坂本がアタック。今回持ち込まれたソフト系タイヤの数が少ない事もあり、フリー走行ではワンラップしか感触を確認出来てはいなかったが、セットチェンジ後の感触も含め、マシンのフィーリングを確かめながらタイムアタックに入った。フリー走行で抱えていた、ターンイン後のアンダーステアは解消されており、タイムはフリー走行よりも1秒以上短縮する2分7秒861。しかし、トップからは5秒落ちの23番手となり、Q2進出はならなかった。改めて、FIA-GT3勢、JAF-GT勢との歴然とした差を感じた。

Race Report (決勝 10位)
 朝のフリー走行は昨晩に降った雨の影響で、ウェット路面ではあったが、天気もよく、急速に路面が乾くと判断し、スリックタイヤでの走行となった。決勝に向けてのマシンのセット確認とドライバーチェンジの練習をこなし、万全の準備を整えて決勝を迎える事となった。

 スタートは坂本が担当。序盤から前方集団との差が少しずつ離れてしまったが、ミスなく淡々と周回をこなす。第2スティントを阪口選手に託し、ここでもスタートタイヤと同様、ソフトコンパウンド系のタイヤ4本を変え再び戦列に復帰する。スタート直後の気温が高かったことから、第1スティント、第2スティント共に、後半でのリアタイヤのグリップダウンが大きかったため、第3スティントはフロントタイヤ無交換、リアタイヤのみ、ミディアム系のタイヤへ交換し、ドライバーを再び坂本にチェンジしレースを続ける。1発のタイムは出ないが、後半でのリアタイヤのグリップダウンは感じられず、マシンのバランスも終始弱アンダーステアで、安定したタイムを刻むことができた。第4スティントは阪口選手で再び4輪ソフトタイヤに変えプッシュし、第5スティントは第3スティント同様、坂本がリアタイヤのみ、ミディアムタイヤに交換し、比較的ロングディスタンスとなる最終スティントを戦った。今大会はマシンのスピードに関しては全車中、最下位の方に位置していたが、1000km と長いレースのため、サバイバルレースとなる事は予想されていた。自分たちのやるべきことをしっかりとこなし、メカニックはマシンを完璧に整備し、マシンはノートラブル。ドライバーは接触やスピンなど一切することなく1000km を走りきり、一度だけ、ピット作業違反のドライブスルーペナルティーを課せられてしまったが、気がつけば何と10位までポジションを上げチェッカーを受けた。

 今季初の入賞、ポイントを獲得でき、85号車のスタッフ全員が自分の役割をしっかりとこなした結果の賜物だと思う。今季は苦しい戦いが続いているが、現状の体制の中では最低限の最良の結果が出せたことにチームJLOCスタッフの皆、阪口選手、今回は残念ながら欠場した加納選手、そしていつもサポートしてくださるすべての皆様に感謝したい。


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