スーパーGT第6戦SUGOのエントリーを急きょ取り消したRacing Tech Audi R8が、シリーズ残り2戦も欠場する見込みであることが明らかとなった。

 今季からスーパーGT300クラスへ参戦を開始したAudi Team Racing Tech。第4戦富士からはDTM王者のPHONEX RACINGとコラボレーションするなど戦力強化に取り組んでいた。

 そんなRacing Tech Audi R8は8月28日~29日に行われた第5戦インターナショナル鈴鹿1000kmの練習走行で、クリスチャン・マメロウがスプーンで体勢を崩してコンクリートウォールにヒット。マシンは大きなダメージを負ってしまう。メカニックらの懸命な作業により、チームは決勝レースに出場しクラス17位で完走を果たした。

 しかし、レース後にファクトリーでマシンを検査したところ、クラッシュのダメージがメインフレームにまで及んでいたことが判明した。一時は新車を購入して継続参戦することも検討したとのことだが、チームはすでに、来季に2016年型Audi R8 LMS ultraを導入するべく動き出していたため断念。今シーズン残りの2戦も参戦を取りやめる方向で検討を進めることとなった。

 今回の決定に対し、チーム代表・監督の野本壮見氏は「心を鬼にして、すべてのリソースを2016年のチャンピオン獲得に集中させる決断をすべきと考えている」とのコメントを発表した。

「ある程度修復して走らせるという選択肢もあったのですが、完全にドライバーの不安を拭えるわけではなく、負け戦に挑ませるわけにはいきません」

「この無念を心に刻み、来年のチャンピオン獲得に向けて意を決して新たな戦いに挑む所存です。今後も我々の活動を応援していただければ幸いです」

 また、ドライバーのクリスチャン・マメロウも「国際電話で監督からレース参戦中止を検討していると告げられた時は、心臓が止まるほどショックだった」とのコメントを寄せている。

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