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スーパーGTニュース

投稿日: 2013.04.29 00:00
更新日: 2018.02.16 15:46

ARTA HSV-010、次戦にさらに期待が高まる


ARTA Project
第2戦 富士 決勝レポート(GT500)

レースできるマシンに、次戦更に期待

 午前のフリー走行は決勝で使うソフトタイヤのフィーリングとライフの確認を行った。マシンバランスはオーバーステアの傾向が強かったので、決勝に向けてアンダーステアの方向にセッティングを変更する。

 今回のレースはシリーズ戦の中では2番目に距離が長い500kmのレースだ。長丁場のレースなので、スタートを務めたラルフ・ファーマンは慎重にスタートを決めた。早くも1周目の最終コーナーで他車の接触があったが、ラルフはこれを上手く避けて、順位を8番手まで上げて戻ってきた。その後順調に周回を重ね、26周目には7番手まで順位を上げた。32周目にはルーティンのピットインで松浦孝亮に交代する。

 ラルフからのアドバイスにより、松浦は硬めのタイヤで走行する事になった。松浦は12番手でコースに復帰し、非常に速いラップタイムで周回を重ねた。前回の岡山では松浦が履いたタイヤはコンディションに合わず、苦戦を強いられたが、今回は実力をアピール。十分戦える力を示した。

 松浦は68周目に7番手までポジションを回復し、73周目でラルフに交代した。ラルフは11番手でコースに復帰した。マシンバランスは非常に良く、ラップタイムも速く安定していたが、上位陣も安定したラップだったため、順位を上げる事は非常に難しく、最終的には8位でレースを終え、貴重なポイントを2戦連続で獲得した。

鈴木亜久里監督のコメント
「トヨタがあまりにも調子良かったので、追いつくのは非常に難しかったね。しかし、マシンバランスは良かったし、次回に期待が持てる内容だったと思うから、次回はトップに立ちたいね」

佐藤真治エンジニアのコメント
「出来ればホンダ勢のトップでチェッカーを受けたかったです。しかし、この500クラスのマシンを富士で走らせるのは久しぶりで今シーズン初めてだったので、掴みきれていない部分があったのも事実です。次回はコース特性も違いますし、ラルフが得意なセパンなので、期待出来ると思っています」

ラルフ・ファーマン選手のコメント
「マシンバランスはまずまずだったけど、高速コーナーではアンダーステアの症状が出て、低速コーナーではオーバーステアの症状が出てしまったので、セッティングを見直せばもう少し速くなる要素はあります。マレーシアでは良い結果を望めると思います」

松浦孝亮選手のコメント
「開幕戦は納得のいかない結果でしたが、今回はきちんと走れてレースも出来たので凄く大きな経験ができました。今後のレースに活かせる内容だったので、次回以降は良い結果を出したいと思います」


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