オートスポーツ東日本スポーツカートシリーズ(AS東日本シリーズ)第2戦が5月5日、サーキット秋ヶ瀬で開催された。この日、GT1(マイカート持ち込み)クラスは13台と多くのエントリーを集め、高いレベルのバトルが期待された。中でも序盤からスピードを見せた#20 ガレージC スポーツカート部(矢島克代 選手/高橋和男 選手/岡田翔吾 選手/東 英介 選手組)が、2位に7周差をつけるかたちで圧勝となった。
  一方、サーキットのレンタルカートで争うGT2クラスでは僅差の争いとなり、#2 Team TKC(和田慎一 選手/西野賢一 選手組)が優勝。2位、3位は1周遅れの同一ラップという戦いだった。

 開幕戦の22チームに続いて21チームとたくさんのエントリーを集めたAS東日本シリーズ第2戦。ただ、今ラウンドでは、レンタルカートによるGT2クラスよりも持ち込みのGT1クラスの方が5台多い13台となり、サーキット秋ヶ瀬でのGT1人気をうかがわせるレースとなった。
 第2戦も3時間耐久レースとして行われ、ドライバー交代だけでなく、レース途中での給油をどのように実施するかの戦略も重要。またGT1車両の場合は速さで勝負するためにチューニングを行った車両を持ち込むチームや、反対にパワーはなくても燃費やドライバー交代戦略で上位を目指すチームとの戦い方も見どころとなった。

 13時40分に幕を開けたレースは、スタートから飛び出した#20が逃げる展開。これをASシリーズGT1クラス初参戦となる#86 ice battlers(柴田真友子 選手/小出聖司 選手/よこっち 選手組)、#62 チームユージGT1(平野井直人 選手/久恒祐二 選手/岡田 晃 選手/小林芳樹 選手組)、#28 ガレージC UNSK-illed(上様 選手/Mr.N 選手/ご飯がススムくん 選手/たりカンの 選手組)ら新勢力が追う形となる。
 GT2クラスでは#1 カレッジC・エースをねらえ!(ブリッジ学長 選手/で〜ひ〜用務員 選手/マロ博士 選手組)、#5 ARKC(りっつ 選手/カウンタック 選手/くに 選手/パパ 選手組)、#4 RTAモンテカルロ(入江宣行 選手/田名網宏昭 選手/山田隆二 選手/大西将弘 選手/大西尚子 選手組)が上位を形成。

 レースが20分経過したところで、GT1のチームの中には早くも給油の戦略をとるチームが現れる。またGT2チームでもドライバー交代を行うなど、順位が大きく変わっていくが、GT1 #20、GT2 #1は安定した走りで1時間経過時点でも首位をキープ。
 2番手以下はGT1は#12 TEAMG・J・C@ルーフR(高橋正幸 選手/斉藤祥崇 選手/松岡哲也 選手組)、#55 東京モータースポーツカレッジ、#62、#88 Team 道楽の会 with M's-sport(ルカ 選手/のり 選手/モビィー 選手/はっしー 選手組)というオーダー。GT2は#5、#6 チキチキ・モテラ(野村大樹 選手/LFIKAL 選手/ftk 選手/藤高信博 選手組)、#2、#3 TEAM VIVID(石川 享 選手/川良宏徳 選手/川辺 悟 選手組)がトップ5となる。

 コース上のスピードでは、他を圧倒するものを見せている#31 レンズ アンド KME(石井 誠 選手/清重俊夫 選手/北城博志 選手組)はマシンに不調を抱えているのか、ピットイン、アウトの繰り返し。結果、30秒532でファステストラップを記録するもトップの周回数の半分も行かない形でレースを終えている。
 同様に#66 SUBARU GP(中澤克文 選手/並木光男 選手/小島 敦 選手/西貝友宏 選手組)も残念なレースとなっている。

 レース終盤、すでに#20は7周のリードを築いて安泰。一方の#55は燃費ギリギリで給油を1回減らす作戦を採用。これを2周差の#86と#88が抜けるかに注目が集まる。ベストラップで0.5秒勝る#86が#55をパス、ラスト10分で同一周回にまで持ち込む。
 ところが、さらにスパートをかけようとした矢先に他車とのアクシデントで緊急ピットイン、マシン修復をしレースに復帰するも6位でフィニッシュ。結局トップ、2位はそのまま#20、#55となって3時間のレースが終了。
 3位には#88、エンジンの改造を抑えたK-TAIのエンジョイクラス仕様の車両で参戦した#62がエンジョイクラス仕様最上位となる4位でフレースを終えた。

 GT2クラスは#2、#5、#1というトップ3でレースが終了。ただ、トップと2位は1周差、2、3位は同一周回という僅差のレースだった。レース終了5分前のセーフティーカー導入がなかったら、また違う展開も予感させるほどの接近戦だった。

 次戦のAS東日本シリーズ、第3戦は8月28日に千葉県の新東京サーキットで開催。他のシリーズではMIHAMAシリーズの第2戦が5月22日に愛知県のMIHAMAサーキットで、5月9日にはシリーズ戦でなくレースそのものを楽しむ形で実施のスポーツカートミーティングが静岡県のつま恋カートコースで行われる。

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