2015年アジアクロスカントリーラリー(AXCR)の競技4日目レグ4が8月12日(水)に行われ、ヌタポン・アングリットハノン(いすゞD-MAX)が初日からの首位をキープした。2番手は前日と変わらず篠塚建次郎(スズキ・ジムニー)。伊藤芳朗(いすゞD-MAX)が6番手、塙郁夫(トヨタFJクルーザー)が8番手と、日本人上位3名のポジションは前日と変わらなかった。ただひとりエレクトリックカーで出場の青木孝次(三菱アウトランダーPHEV)は、マシントラブルでペナルティを課せられるも順位を前日よりひとつ上げて21位につけている。
6日間の競技日程で行われている今年のAXCRはレグ4を迎え、いよいよ後半戦に突入。コースはタイ北部スコータイを出発し、北側のプレーを目指す約512km。うち2パートで構成されるSSは、約244kmという設定だ。
SSはふたたび森林地帯が中心となり、路面はウエットでマディなところも多い。そして、前日に強く降った雨により河が増水し、河の中でスタックするマシンも少なくなかった。レグ3で2番手に浮上した篠塚もそのひとりで、河の中で動けなくなったところを他のマシンの助けを借りて何とか脱出に成功した。篠塚のこの日のタイムは9番手に留まったが、それでも前日のリードにより4輪2番手のポジションを守ることに成功した。
日本勢でSS最速だったのは6番手タイムの塙だ。塙は前半猛プッシュでタイムを縮めたが、途中から電気系のトラブルでオートマチックのマニュアルギヤシフトができなくなり、フットブレーキだけで減速せざるを得なくなる。そのためすぐにブレーキがフェードしてスピードダウンを余儀なくされた。それでも6番手タイムが出たことに塙本人も驚いていた。
前日、SS9番手タイムと上り調子の青木は、スタート後何度かパワーが急激にダウンするトラブルに見舞われ、コースを迂回することになった。アウトランダーPHEVは競技用にモーター、ジェネレーター、バッテリーが高出力化されている。発熱量は市販車の比ではないレベルで、それを冷却するためにエアコンディショナーの冷気を流用しているのだ。しかし、おそらくは前々日のコースアウトでエアコンのコンデンサータンクがダメージを受け、それが走行中に破損しガスが抜けてしまったのだろう。エアコンが効かない状態でバッテリーの温度が上昇してしまったためにセーフモードに入ってしまい、パワーが落ちたのがスローダウンの原因である。
青木はプレーの地元三菱ディーラーに駆け込みエアコンを修理。翌日のレグ5ではふたたび全開走行が可能となるはずだ。
なお、2輪カテゴリーでは、前日首位の池町佳生が河でスタック。トップ数台はルートブックに従い河を渡ったが、残りは地元の人間の案内で迂回路を走り、河をやり過ごした。池町にとっては不満が残る展開となってしまったが、それでも池町は日本人最上位となる3番手につけている。
AXCR、明日のレグ5はプレーをスタートし、再びプレーに戻るループステージ。コースは工事区間など安全上の理由により、本来の予定よりも大幅に短くなり、約381kmになった。うちSSは約177kmが予定されている。
