2015年アジアクロスカントリーラリー(AXCR)の競技初日となるレグ1が8月9日(日)行われ、ヌタポン・アングリットハノン(いすゞD-MAX)が首位となった。日本人選手は新井敏弘(いすゞD-MAX)が4位、青木拓磨(いすゞmu-X)が5位と上位につけている。ベテランの篠塚建次郎(スズキ・ジムニー)は11位、塙郁夫(トヨタFJクルーザー)は16位。唯一のエレクトリックカー、三菱アウトランダーPHEVで出場の青木孝次は17位で競技初日を終えた。
タイ北部を舞台とする今年のAXCRは、競技初日からタフなコース設定となった。タイ北部はこの時期雨が多く、山岳地帯を中心に設けられたレグ1のコースは非常にマディなコンディションとなり、上り坂では多くの選手がスタックを余儀なくされた。選手だけでなく、コースがクローズとなる前に走行していた地元の一般車輌もSS上でスタックし身動きがとれない状態に。そのためSSの前半部分はキャンセルされ、走行距離は当初予定されていた約176kmよりも短くなった。
レグ1のステージは途中で何本も河を通過するのが特長で、中には1メートル近い水深の大きな河も。河渡りの途中でエンジンが水を吸い込み、噴けなくなってしまうマシンも少なくなかった。
河渡りでもっとも大きな注目を集めたのは、エレクトリックカーの三菱アウトランダーPHEVだ。きちんと防水処置がなされているとはいえ、ボンネットが水没しそうな水位の河渡りでも本当に大丈夫なのか不安は残る。が、アウトランダーPHEVは何の問題なく大きな河をクリアし対岸に無事上陸した。しかし対岸部分は急な上り坂となっており、しかも前に走ったマシンがマディな路面に深いワダチを刻んだため、青木は前に進む事ができなくなってしまった。スタート時から制御系に問題が生じていたこともあり、完璧なコンディションではなかったことも影響を及ぼしたと思われる。
幸いにも、直後で待機していた新井が後方からアウトランダーPHEVをバンパーでプッシュしたことで青木はスタックから抜け出し、その後は順調に走行を続けタイ北西部の都市メーホーソンにフィニッシュした。
ラリーはまだ始まったばかりだが、今年は山岳地帯を走るコースが多く、明日以降もタフな路面コンディションでの戦いが続きそうだ。
