F1からの活動撤退以降、ニュルブルクリンク24時間レースへM3 GT2やZ4 GT3でのGTレース、スポーツカーレースへの活動を強化しているBMWモータースポーツが、DTMへの復帰するかの決断を今週末に行うと報じられている。
これはドイツの情報誌『Focus』が報じたもので、ITRの代表委員のひとりトーマス・ベッツラー氏は、「BMWの首脳陣らから、今週末に決議が出されていることになっている。我々はBMWが近々DTMへ復帰することにとても期待している」とコメントしている。
かつて最も多かった頃には9メーカーがDTMに参戦をしていたが、現在はメルセデスベンツとアウディの2メーカー、2車種のみでの開催しているDTM。メルセデスベンツ・モータースポーツ代表のノルベルト・ハウグやアウディ・モータースポーツ代表のドクター・ヴォルフガング・ウルリッヒも、昨シーズンからDTMレース会場でのインタビューでは、BMWの復帰に期待を寄せるコメントをしていた。
DTMは、ドイツの公営放送で全戦予選とレースを生中継し、サーキット来場者は最大10万人以上を誇り、ドイツでも高い人気を保つツーリングカーレースである。本年からのレギュレーション改正で更なる自動車メーカーの参入を促すすともに、日本のスーパーGT、そしてアメリカのグランダム・シリーズとも15年のレギュレーション統一化について話し合いを進めているのは既報の通りだ。
BMWのDTM復帰については、BMWモータースポーツのマリオ・タイセンが、スーパーGTやグランダムとの車両技術統一が実現した場合には「魅力がある」として復帰を匂わせていた。ちなみに、ドイツ国内のメディアでは、レクサスが07年に製作したIS-FベースのDTM風車両“レーシングコンセプト”でテストを重ね、東京オートサロンで展示を行ったことから、DTMの参入の可能性が報じられていた。