2012年からのDTMドイツツーリングカー選手権参戦に向け着実に準備を進めていると言われているBMWだが、2012年は3チーム6台での参加になりそうだ。一方、迎え撃つ形になるライバル陣営では、来季に向けてドライバーの移籍市場がスタートしている。
BMWモータースポーツのマネージングディレクターであるマリオ・タイセンがドイツのMotorsport Totalのインタビューに語ったところでは、2012年のDTM参戦は3チーム各2台ずつ、計6台での参戦を予定しており、BMWモータースポーツがチームとして参戦することは無いようだ。
BMW M3を使用して参戦する3チームがどこになるのかはまだ決まってはいないが、WTCCの参戦を休止したシュニッツァーがDTMへ再デビューすることは大いに考えられるところだろう。
一方、アウディ陣営では来季に向けてアプト・スポーツライン、フェニックス・レーシング、チーム・ロズベルグの3チーム、6台体制を継続する予定だという。テストにはドイツのポルシェカレラカップで優勝、ポルシェ・スーパーカップで準優勝したレネ・ラストをはじめ、マカオF3を制したエドワルド・モルタラ、ワールドシリーズ・バイ・ルノーやA1グランプリを経験したフィリペ・アルブケルク、さらには元F1ドライバーで、今年はFIA GT1で活躍、シーズン途中からGP2へ復帰したロメイン・グロージャンの4人が参加することが発表されている。
2012年に向けては、アウディも後継機としてコードネーム『R17』と名付けられたアウディA4の12年モデルを開発中であるとされており、11年7月にミュンヘンのオリンピア・シュタディオンで開催されるDTMスペシャルイベントで『R17』のデモ走行を予定している。このイベントは、BMWのお膝元であるミュンヘンでの開催であることから、BMWもこのイベントでM3 DTMのプロトタイプが登場すると言われており、メルセデスベンツもニューマシンを登場させるかもしれない。
DTMに残る“ウワサ”としては、オペルが2012年に参戦するのかどうか、そしてDTMのワークス関係者の間で今も噂が絶えないニッサンGT-Rの新規参入であると言われている。