BMWは2011年シーズンに向けて、現在開発を進めている1.6リッターターボエンジンをWTCCのBMWユーザー向けに供給する用意があると明らかにした。このエンジンは新ギヤボックスとともに、既存のBMW320siに装着することができるという。
現在BMWではWTCC、そしてWRC世界ラリー選手権に対応するS2000規定の1.6リッターターボを開発中で、今回供給が明らかにされたのはこのエンジンになるという。BMWは2012年に向けてDTMドイツツーリングカー選手権に復帰する可能性が高く、もしDTMに復帰した場合、WTCC、もしくはM3 GT2によるスポーツカーレース活動については「どちらかを止める可能性がある」とされている。
しかし、今回の発表によりBMWはWTCCでカスタマー用のエンジン供給を続ける意図があることを示したと言える。
「今年の初めに語ったとおり、我々はツーリングカーレースに関わり続ける用意がある」と語るのはBMWモータースポーツのマリオ・タイセン。
「我々は1.6リッターターボエンジンを開発していることを明らかにしているが、このエンジンはミニWRCに搭載されて来季戦う予定だ。そしてこのエンジンは、BMWのS2000マシンにも適用できる。我々はWTCCでBMWエンジンを使用しているプライベーターに対して、エンジンとギヤボックスを含めたアップデートキットを供給する用意がある」
「このキットを使えば、BMW320siは将来のWTCCレギュレーションに適応でき、現在のカスタマーたちは現行のマシンで参戦を続けることができる」
タイセンはまた、BMWの来季の活動の計画を近いうちに発表できるだろうとしている。