BMWザウバー代表、マリオ・タイセンは、ダブルデッカー・ディフューザーを含む新空力パッケージの導入は、早くてもスペインGPになるだろうと述べた。

 中国GP後にタイセンは、BMWザウバーは競争力アップのためにマシンのリデザインの評価を行わざるを得ないと認めた。
 今年BMWザウバーは、タイトルへのチャレンジを目標に掲げているが、現在ニック・ハイドフェルドの4ポイントによりランキング5位と、期待とは異なるポジションに沈んでいる。

「できるだけ早く改善しなければならないのは間違いない」とタイセンは、チームの公式ウェブサイトにおいて記している。
「中国GPについてはそれ以外ほとんど言うべきことはない。議論の的となっていた“ダブルデッカー”ディフューザーに関し、全チームの70パーセントがそのデザインは2009年レギュレーションに一致していないという考えだったが、FIAはそれとは異なる結論に達した。もちろんこの決定は我々にとって不本意なものだが、それでも受け入れよう。少なくとも、このエリアに関してレギュレーションがどう実行されるべきなのかはようやく明らかにされた」

 ブラウン、ウイリアムズ、トヨタの使用しているディフューザーデザインを許すことは、ダウンフォースとコーナリングスピードを削減するというオーバーテイク作業部会の提案に反することになるばかりか、残りのチームはマシンのリデザインを強いられ、経済的な負担の増大につながると主張した上で、タイセンは、BMWザウバーは空力コンポーネントの見直しを始めていると認めた。
「当然のことながら、我々は数週間前に新たなディフューザーデザインに取り組み始めた。ディフューザーはマシン下の空力パッケージ全体のリヤエンドにあたる。コンセプトは複雑で、マシンのフロント部のコンポーネントすべてと一体化して初めて機能する」
「つまり、ひとつのコンポーネントをコピーしてマシンに装着するだけのことではなく、それよりはるかに多くの作業が必要となるのだ。マシンの下をリヤに向けて流れる空気を、ダブルデッカー型ディフューザーによってダウンフォースを向上させる形に導くためには、空力パッケージ全体、つまりフロントウイングからリヤまでを完全に改良しなければならない」

 中国GPにルノーとマクラーレンは暫定型仕様のディフューザーを持ち込んだが、他にもバーレーンから投入してくるチームが出てくるものと見られる。しかしタイセンは、BMWザウバーが改良版を導入するのは早くても来月のバルセロナになりそうだと語った。
「ミュンヘンとヒンウィルのスタッフは、全力で作業に当たっている。予定ではバルセロナに新しい空力パッケージを持っていくつもりだ。しかし、そこで投入するディフューザーがどの程度の改良がなされたものになるのかは、まだ決定していない」

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