BMWザウバーは、“ダブルデッカー”ディフューザーをトルコGPから使用する予定であることを明らかにした。トルコではKERSも再び搭載するという。
今季5戦を終えた段階で、BMWは6ポイントしか上げていない。ヨーロッパラウンド初戦のスペインで、同チームは広範囲にわたるアップデートを導入、ノーズ、サイドポッド、リヤウイングを一新、フロントウイング、エンジンカバー、ディフューザーにも改良を施した。
「ヨーロッパラウンドがスタートする前、バルセロナに持ち込む広範囲にわたる空力パッケージの効果を早く見たいと思っていた」とチームボスのマリオ・タイセンはコメントしている。
「ひとつはっきり分かったことがある。このモディファイによってF1.09は進歩したということだ。我々は大きく前進して戦いの場に戻ってきた」
スペインGPではニック・ハイドフェルドもロバート・クビカもKERSなしで戦い、クビカはノーポイントに終わったものの、ハイドフェルドは7位で入賞を果たしている。
「新たな空力パッケージに集中するために、スペインではKERSを使用しなかった」とタイセンは説明する。
「我々は、トルコでモディファイしたKERSとマルチレベルのディフューザーの両方を使用することを目指している。2009年においてさらなる開発パッケージを導入すべく取り組んでいるところだ」
「行ったことは効果を生み、基礎はできあがった。ベースができたので、その上に積み上げていくことができる。もちろん、この結果はチームのムードを明るくした。目に見えて上向いてきているからね。言うまでもなく、チームの全員がバーレーンの結果には失望していた。しかしミュンヘンとヒンウィルにおいて、その失望はすぐに強いモチベーションへと変化した。トップに復帰するというファイティングスピリッツと決意がここにある。したがって私は、今後のレースに自信を感じている」