BMWはF1から撤退した後、高い技術力を持って将来WTCCからDTMに活動の場を転換する可能性があると英オートスポーツ誌が報じている。
英autosport.comが、オートスポーツ誌に掲載された情報として掲載した内容によれば、BMWがF1から撤退した後、WTCCに代わるレースを探しており、その検討は今年に入ってから公然となされているという。
BMW社の取締役、クラウス・ドレイガーは、オートスポーツ誌に対して「我々はより慎重にツーリングカーレースとの関わり方について検討している」と語っている。また、BMWモータースポーツディレクターのマリオ・タイセンはそれに付け加えて、「WTCCはさまざまなツーリングカーレースのひとつであるが、今季、そして昨年と我々が状況に満足していないのは明らかだろう。しかし、現状なんの決定も為されていない。いずれにしろ、我々はツーリングカーレースの分野でワークスとカスタマーに向けたサポートは続けるつもりだ」と語る。
「しかし我々はまた、現状以外の分野に対して検討を始めている。それについてはまだ今のところ、何も話すことはできない」
DTMは先週、2011年シーズンに新たな技術規則が導入されるまでは、2010年まで技術開発を凍結する決定を下している。現在DTMでメルセデスを駆り、選手権トップにつけるゲイリー・パフェットは、オートスポーツ誌のコラムでBMWのDTM参入を歓迎している。
「ドイツの三大自動車メーカーがシリーズに揃ったら素晴らしいだろうね!」とパフェット。「第3のマニュファクチャラーが選手権に必要なのは誰もが同意するところだ。もし実現するなら、シリーズにとってすごく大きなことだと思う」
