シルバーストンがバーニー・エクレストンに売却された後にイギリスGPを継続して行うことになるのではとの推測を、ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ(BRDC)が否定した。
2010年からイギリスGPを開催するドニントンパークはトラブル続きで、来年は開催を諦め、2011年の開催を目指すという可能性も出てきている。そんな中、BRDCのチェアマン、ロバート・ブルックスからクラブのメンバーにあてた手紙がリークし、そこにはシルバーストンを、おそらくはエクレストンに売却するという提案がなされていたという。
エクレストンはイギリスGPを再びシルバーストンで行うことはないと繰り返し述べているが、問題は料金にあり、同サーキットを自らが買収すれば、グランプリ開催の障害はなくなるとの見方が強い。
しかしブルックスはシルバーストン売却の意思は一切なく、必要なら2010年にF1を開催する用意があるを主張した。
「以前から、シルバーストンのビジネスがビジネスとして機能するよう、クラブがクラブとして機能するよう、我々は取り組みをしてきた。それが事の真相だ」とブルックスは地元紙ノーサンプトン・クロニクルにコメントしている。
「しかしそれはシルバーストンを売却するということではない。BRDCが今後もシルバーストンを所有していくのは明らかだ。もし売却しようと考えているなら、あらゆる新聞に書き立てられるような形でその作業に着手したりはしない」
「我々は今後もシルバーストンに多額の資金を投資していく。次の10カ月から12カ月において、数百万を投入して、MotoGPのためにサーキットを改修し、ピットやパドックの施設の改良も継続していく。したがって、シルバーストンは前進していく。2009年のグランプリに向けて準備は整っており、必要であれば2010年の準備もできている」
