ブリヂストンの浜島裕英モータースポーツタイヤ開発ディレクターは、アブダビGPの決勝レースについて、“路面コンディションの変化を理解すること”がカギになると語った。
浜島氏は、ドライコンディションのもとで行われた予選について、ドライバーの情熱と才能を示したエキサイティングなバトルを見ることができた、と振り返った。
「今日の予選は今年の最も重要な予選でした。タイヤにひとつでも問題があればこのような素晴らしいバトルは見られなかったと思います。チャンピオンシップ争いを続ける4人のライバルたちがトップ5で予選通過しているのを見れば分かる通り、我々のタイヤがこの重要な役割を果たすことができたことを嬉しく思います」
「昨年度のチャンピオンもトップ5の一人ですので、明日は歴史に残るレースになると思います。レッドブルと共に今シーズン10度目のポールポジション獲得という素晴らしい仕事を成し遂げたセバスチャン・ベッテル選手にお祝いを申し上げます。そして、これはブリヂストン・ポテンザタイヤで達成された最後のポールポジションでした」と浜島氏は感慨深い思いを述べている。
また、決勝レースのタイヤ戦略については、路面コンディションの変化を理解することがカギになるとの考えを示し、次のように述べた。
「コース路面は今日も向上しました。この様子だと、明日も路面コンディションは向上し続けるでしょう。今日はスーパーソフトにあまり性能の低下は見られませんでしたが、燃料が重くなる明日のレースのスタートでは性能の早めの低下が見られるかもしれません。ミディアム・コンパウンドほどスーパーソフトは長くは持たないと予想されますので、トップグループは早いタイミングでピットストップするかもしれません。明日のレースのカギは、路面コンディションの変化を理解することだと思います」
