Buzz RacingがAFRデビュー! 山崎洋輔がデビューウインを含む2連勝!
AFR SERIES Rd2(第3戦・第4戦)
開催日時:2012年6月15日-17日
開催サーキット珠海国際サーキット
参加台数:18台
チーム体制:
Buzz Racing
#22 小杉 諭司
#23 山崎 洋輔
HOPEWILL Buzz Racing
#24 霜野 誠友
#25 石山 岳
いよいよBuzz Racingのこけら落としとなった、AFR第2ラウンド。舞台はBuzzドライバーズプログラムでも活用している珠海国際サーキットだ。チーム体制としては、Buzz RacingとHOPEWILL Buzz Racingとして、2チーム4台で臨む事となった。
プライベートテスト(木曜日):「レースウィークを戦う難しさ①」
小杉諭司は、''レースウィークを戦う,,という難しさと直面する。昨年Buzz Drivers Foundationのメンバーとして育成プログラム内でテストを繰り返していたが、独特のレースウィークの雰囲気、マシンのアジャストの仕方、ライバルがいる中でのチームとのコミュニケーションの取り方、全てにおいて小杉の表情から戸惑いと不安が滲み出ていた。その不安が、リザルトの面でも如実に表れ、チームメイトと2秒もの差がついてしまう事態になってしまった。初めてぶつかった小杉の課題は、誰もが最初に痛感するものである。これを如何に乗り越えて行けるかどうかで、そのドライバーの今後の行方が大きく左右される。
フリー走行(土曜日):「レースウィークを戦う難しさ②」
雨で迎えた土曜日の公式フリー走行午前のセッション、ここで霜野誠友がいきなり1コーナーでコースアウト。マシンにダメージを負い、午後の予選までのセッションを不意にしてしまった。今シーズン、2008年FCJ参戦以来のフル参戦に力が入り過ぎてしまったという本人のコメントの通り、プレッシャーだけで自分を追い込んでしまった結果、起きてしまうミスである。そんな中、他のドライバーたちは順調に走行をこなし、前日まで苦しんでいた小杉は前日の首脳陣のアドバイスを貰った後、気持ちを切り替えて、午前中2番手、午後のフリー走行ではトップを獲得し、完全復調をアピールした。
公式予選(土曜日):「山崎洋輔がポールポジション獲得」
波乱を助長させたのは、予選前に再び降り出した大雨。しかし予選開始直前、雨が止まるという難しいコンディションの中、昨年スーパーFJ筑波シリーズで全戦ポールポジションを獲得した山崎洋輔が、トップタイムを記録し、ポールポジションを獲得。合同テスト、フリー走行からアジャストして予選という最も大切な場面でトップタイムを出して来る勝負強さは驚かされた。4位には石山岳。雨での強さは合同テストから魅せていたが、決勝でも十分優勝を狙える位置に入って来た。5位には霜野誠友、6位に小杉諭司。赤旗が2回出てしまったことも影響したが、一番は他のライバルと比べて、タイムを更新するのが1周づつ遅い。今後の課題として、速い周回数で好タイムをたたき出し、決勝に向けてタイヤを温存出来るかが、重要になってくる。
*AFRは予選、決勝1、決勝2で合計2セットのタイヤを使用可能。
第3戦決勝(日曜日):「Buzz Racingデビュー1-2-3を達成。山崎洋輔はデビューウィン!」
Buzz Racingの初陣はまさに理想の形となった。ポールからスタートした山崎はホールショットを決め、1周1秒ペースで2位との差を広げて行く。予選6番手から急浮上し2位に躍り出たのは小杉。スタートは7番手まで落ちたものの、各コーナーで1台づつをオーバーテイク。その後ろに霜野、石山と並び、一時1-2-3-4となる。ところが、セーフティーカーが入った9周目。石山がピットイン。マシントラブルに見舞われ、そのままリタイアとなってしまった。レースは再度セーフティーカーが入り、山崎は度々2位とのアドバンテージを失ってしまうプレッシャーに合いながらも、冷静に再スタートを決めて見事に優勝。デビュー戦ポールトゥーウィンを達成し、Buzz Racingの初優勝を記録したドライバーとなった。2位は小杉。四輪デビューレース、そして木曜日からの苦難を乗り越え獲得した表彰台は大きな成長を予感させる第一歩となった。3位は霜野。ファイナルラップまで後続とバトルをしながら意地を見せて表彰台を獲得。Buzz Racing全体で1-2-3を獲得する事が出来た。
第4戦(日曜日):「山崎洋輔が2連勝。霜野誠友も連続表彰台獲得。」
前戦、ひとり悔しい想いをした石山岳が15番手スタートから、怒濤の追い上げを魅せて、一時6番手まで浮上したが、前戦と同じトラブルが出てしまい、ピットイン、なんとか走行を続け13位完走。石山にとって、そしてチームにとっても、大変悔しい結果となってしまった。チームとしても早急に今回の問題を解決し、次戦に向けて準備しなければならない。
山崎は再びポールからスタートし、安定した走行を続け、2位とのギャップはセーフティーカーが入る以外では殆ど差が詰まらず、レースを支配し、そのまま2連勝。今年の3月のBuzzドライバーズプログラムで初参加し、今回一気に優勝まで駆け上がって来た成長スピードは、今後どこまで昇りつめる事が出来るか、非常に楽しみなドライバーの一人である。
3位には霜野。前戦に引き続き、連続表彰台を獲得した。今週末のフリー走行でクラッシュを喫してしまい、殆どの練習走行の機会を逸してしまったことを考えると、チームもそしてドライバー自身も最低限の結果を出す事が出来たと言えるであろう。
4位には小杉。2位スタートながらも、2レース連続でスタートで順位を落としてしまい、そこから追い上げる事が出来なかった。今回のレースウィークの経験を生かし、次戦までに優勝するために足りない物は何かを考えて取り組んで行く事が大切である。
そして週末を通して、トラブルが続いてしまった石山。ここからの踏ん張り、本来のポテンシャルを更にレベルアップさせて残りの6レースでの活躍を期待したい。
次戦AFR Rd.3(第5戦・第6戦)は9月14日-16日に、再び珠海国際サーキットで行なわれる。3ヶ月あるこの間に、Buzz Racing、HOPEWILL Buzz Racingはチーム内でのテストを行なう。ここで、次なる戦いに向けて各ドライバーが成長し、より高いレベルでのチャンピオン争いになることで、世界に通用するドライバーが育つ環境を生み出して行きたい。
長谷川 謙一総監督のコメント
「Buzz Racing&Hopewill Buzz Racingのデビュー戦を、1-2-3、2レース目も、1-3-4の2連勝で飾れたことを皆様に御礼申し上げます。チームとしては2レースとも優勝し、結果を残す事が出来ましたが、この勝利は世界への第一歩を踏み出したに過ぎません。次戦に向けて、今後に向けての課題も多く見つかりました。各ドライバーに関しては、ドライビングはもとより、人間的にも成長できるよう、厳しくも、楽しんで、我々のスタイルでサポートしていきます。今回の結果に甘んじることなく、ドライバー、スタッフ共々お互いに切磋琢磨し、次戦も、最高の結果を手にしたいと思います。最後に参戦にあたりご協力いただいたスポンサー様、関係者各位、各スタッフに、心から感謝いたします。ありがとうございました。今後とも応援よろしくお願いいたします。」
#22 小杉 諭司のコメント
「初レースということで週末を通じて、分からない事がたくさんありました。その中で長谷川謙一監督や中居エンジニアに焦らずにひとつひとつを解決していく事をアドバイスされてから、落ち着きを取り戻す事が出来ました。最初のレースで2位表彰台を獲得出来た事は嬉しかったのですが、第2レースで表彰台を逃してしまった事がとても悔しいです。次戦までに、今回浮き彫りになった課題に徹底的に向き合い、最高の状態で次回のレースに臨めるように日々頑張ります!応援よろしくお願いします!」
#23 山崎 洋輔のコメント
「路面コンディションが、二転三転する難しい状況でしたが、週末から自分のリズムを作り、うまくレースに合わせることができました。2連勝という、大変大きな結果を残せたことは、チームスタッフを始め、ファンの皆様など多くの方々にサポートしていただけたおかげです。次戦以降も連勝を続けていきますので、応援よろしくお願いいたします。ありがとうございました。」
#24 霜野 誠友のコメント
「表彰台獲得という最低限の仕事はすることが出来たので、まずは良かったかなと思います。土曜日のFP1で開始早々にクラッシュしてしまいチーム、メカニックに迷惑をかけてしまいましたが、何とか持ち直すことが出来たと思います。御支援いただいております皆様に感謝を申し上げますと共に、今回経験出来たたくさんのことを次以降に活かしていくためにも、日々良い準備を重ねていこうと思います。皆さん熱い熱い応援を本当にありがとうございました。これからもしっかり頑張りますので是非期待していてください!宜しくお願いします!」
#25 石山 岳のコメント
「今回のレースでは、人生で初めてのフォーミュラーと言うマシンでのレースとなりました。わからない事が山ほどあるなか、限られた時間の中たくさんの学びを得て、レースに挑む事が出来ました。まだまだ自分に足りない所をたくさん実感する事が出来た事。これを次回に生かし、悔しい気持ちと共に確実に勝利へと向かって行きたいと思います。ぜひ、次回のレースは楽しみにしてください。きっと勝って見せます。」
