DENSO KOBELCO SC430
第7戦オートポリス、13番グリッドから怒濤の追い上げで7位フィニッシュ

SUPER GT 第7戦オートポリスレポート

2013 SUPER GT 第7戦「SUPER GT in KYUSHU 300km」(10/5-6)
オートポリス(1周4.674km)
入場者数:土曜日11,600名、決勝22,100名 合計33,700名

 10月6日(日)最終戦でのタイトル挑戦権をかけた天王山となる第7戦「SUPER GT in KYUSHU 300km」の決勝が行われ、朝に行われた公式予選で13番グリッドとなったDENSO KOBELCO SC430はスタートを脇阪が担当。後方からチャンスを窺ったが混雑とコンディション変化に悩まされポジション変わらず30周を終えピットイン。そこからみなぎる闘志の石浦が猛プッシュをかけ正に鬼神の追い上げで、前走車を次々と一発で仕留めるオーバーテイクショーを見せた。4位争いに加わると共に、一時1分近くあったトップ差さえも12秒差まで詰め寄る圧巻の快走を見せ、意地の7位フィニッシュとなった。

 怒濤の追い上げを見せたDENSO KOBELCO SC430は、ドライバーポイントでは4点を獲得(合計41点)し、首位と最大ポイント圏内(20p)となる17ポイント差のランキング8位に。チームポイントでは7点を獲得(計59点)し、首位と16ポイント差のランキング8位となった。シーズンクライマックスとなる最終戦は10月2日(土)・3日(日)にツインリンクもてぎにて250kmで争われる。

□公式練習走行
 前戦富士ではポイント獲得ならずランキング8位となったDENSO KOBELCO SC430。シリーズリーダーとのポイント差は9点と広がったが、残り2戦で自力で逆転の可能性は残っている。いよいよ大詰めとなった2013年シーズン。まさに天王山となる第7戦の舞台は九州・阿蘇外輪山の北方に位置するオートポリスが舞台。予選方式はノックアウト方式(Q1・Q2)、決勝は約300km(65周)で争われ、ピットストップは1回。ウェイトハンディはこれまでの半分となる37kgを搭載する。オートポリスは標高900m、高低差52mのマウンテンコース。山間部にあり天候が不順になり易く、今回も台風の余波が懸念される。しかし、昨年ウェットレースの中で最後尾から5位フィニッシュ。過去にも好成績を残しており比較的相性の良いコースでもある。チームは最終戦でのタイトル挑戦権を得るべく、獅子奮迅に目標に向かってひたすら勝利のみを狙っていった。

 5日(土)午前中の公式練習走行は、台風の余波の分厚い雨雲がサーキットを覆い尽くし、時折強く振る雨模様。気温16度/路面温度17度で開始されたが雨と霧、コースアウト車両、そしてポスト間の視界不良と悪天候に悩まされた。石浦が開始早々からコースインしたが雨量が多く5周走行してピットイン。赤旗中断後、天候の回復を待ったが終了時刻になっても状況は変わらず。結局、公式練習走行はこのまま終了に。その後も霧による視界不良と時折強くなる雨が公式予選開始時刻の14時になっても改善されず、審査委員会によって安全上の理由から本日の公式予選は取り止めとなった。GT500クラスは明日6日(日)9時25分からの25分間で決勝グリッドが争われることになり、この予選は1名のドライバーで行うことが許されることとなった。

□公式予選
■公式予選(25分間):石浦が実力発揮ならず13番手に
 6日(日)9時25分から25分間で行われる公式予選は、気温20度/路面温度21度の曇りでパラパラと小雨が舞う肌寒い状況で、時折晴れ間が見えるコンディション。タイヤは2セット使用でき、予選後の抽選でどちらかがスタートタイヤに指定される。チームはアタックを石浦のみに託した。最初のアタックを開始した石浦であったが、路面温度の低いコンディションが大きく影響し、中々タイヤが温まらない状況なのか思うようにタイムが伸びない。1セット目はベストタイムを出すのに7周を要し1分40秒670のタイムとなった。続く2セット目で上位を狙うべく再アタックを開始。気合い十分の石浦はタイヤ交換後の4周目に1分39秒569とコースレコードに近いタイムをマークしたが、他車も軒並みタイムアップ。8月末のオートポリスタイヤメーカー指定車両テストに参加できたクルマが上位を占め、事前走行無しの不利な状況の予選で13番手となった。

□決勝
■ウォームアップ走行(15分間)
 6日(日)決勝直前のウォームアップが15分間に拡大され行われ、気温22度/路面温度24度のドライコンディション。スタートを努める脇阪が、その前に行われたサファリで13周にわたってタイヤの皮むきと感触を確かめていた。石浦も次に乗車したが、コンディションが変わってクルマの調整がさらに必要な様子。スタート前のグリッドにて修正を図ることとなった。

■決勝スタート
第1スティント:脇阪が後方からチャンスを窺う走り
 6日(日)14時決勝スタート時点は気温22度/路面温度24度で風が強くどんよりとした雲がたれ込んだ。13番グリッドからスタートした脇阪駆るDENSO KOBELCO SC430は、後方のポジションから前に食らいつき無理をせずにチャンスを窺う走りで追走していった。道幅が狭くアクシデントも起こりやすく、とても抜きにくいコースと評されるオートポリス。GT300クラスが絡んで来る頃になると追い抜きのためコースの汚れた部分を走るためタイヤかすを拾ってペースが伸びない。1つでも前に出るべくオーバーテイクを仕掛けたい所であったが、叶わない戦況が続いていった。もどかしい中でも踏ん張りの走りを続ける脇阪。ポジションは保っていたもののトップとの差は40秒以上に開いてしまう状況の中で30周を終えピットインとなった。

第2スティント:石浦が鬼神の走りで猛追を見せる
 予選での挽回を期して乗り込んだ石浦は、みなぎる闘志で猛プッシュをかけていった。すぐにタイムを44秒台に入れ込み、前との差を無線で要求。13位から始まり、12位、11位、10位と数周毎にポジションをアップ。時折43秒台にねじ込むタイムをマークしながら正に鬼神の追い上げで、前走車を次々と一発で仕留めるオーバーテイクショーを見せた。一時1分近くあったトップとの差さえも数秒単位で削り、49周目にはポジションを8位としてトップ差は36秒差に縮めた。55周目には7位でトップ差は28秒に。どんどんと前を攻略していき、不利な状況でも決して諦めていない石浦の姿勢は、モニターには映らないものの戦況を見守る観衆の胸を打ち場内を沸かした。それはチャンピオン挑戦権獲得への望みをつなぎたいという強い気持ちが走りに現れており、終盤には4位争いに加わる勢いとなった。あと数周あればというところであったが結果、トップに12秒差まで詰め寄る圧巻の快走を見せ、意地の7位フィニッシュとなった。

 ドライバーポイントでは4点を獲得(合計41点)し、首位と最大ポイント圏内(20p)と数字上タイトルへの望みをつなぐ17ポイント差のランキング8位に。チームポイントでは7点を獲得(計59点)し、同じく首位と16ポイント差のランキング8位となった。シーズンクライマックスとなる最終戦は10月2日(土)・3日(日)にツインリンクもてぎにて250kmで争われる。

□脇阪寿一
「久しぶりのスタートを担当。とても新鮮な感じで昔を思い出しました。自分のスティントではコンディション変化に合わせきれずにペースを上げることができませんでしたが、石浦が良く頑張ってくれました。パフォーマンスを結果に生かし切れないレースが続いてしまいましたが、まだ僅かに可能性が残ってポイント差17点。次の最終戦もてぎは優勝あるのみです。最後まで諦めないで行きます!」

□石浦宏明
「予選はぶっつけ本番でクルマもドライバーも合わせきれませんでした。決勝でようやく本来の速さが出て気合いも入って気持ちよく走れ、力の限りを尽くして、たくさん抜けました。4位争いに追いついて抜くところまでいったのですが、リスクがあったので引きました。予選も決勝も、もう少しで時間があればという結果でした。数字上はタイトルのチャンスがあるので最終戦でも力の限りを尽くしますので、引き続き応援のほどよろしくお願いします」

□大澤尚輔監督
「今回は事前テストに参加していないチームにとっては時間が足りませんでした。パフォーマンス発揮まで時間がかかってしまい、望む結果を得ることはできませんでしたが、2人のドライバーとも本当に良く頑張ってくれました。特に石浦の走りは見ていて痺れましたね。残り1戦悔いの残らないように精一杯頑張って優勝を目指すのみです」

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