SUPER GT SERIES 第1戦 OKAYAMA GT 300km RACE レースレポート
日程：予選／4月6日（土） 決勝／4月7日（日）
開催サーキット：岡山国際サーキット
参戦クラス：SUPER GT GT300クラス
エントラント：DIJON Racing
ドライバー：Takamori博士／千代勝正
マシン：DIJON Racing IS GT-R
天候：4月6日／雨 4月7日／晴れ
路面：4月6日／ウェット 4月7日／ウェット～ドライ
結果：予選：10位（Q2） 決勝：9位
モータースポーツファン待望の2013SUPER GTが岡山国際サーキットで開幕した。
事前の予報では爆弾低気圧が近づいてきており、岡山県だけでは無く、日本列島全体が荒天になるとの予報があり、波乱の開幕を予感させた。
昨年に引き続き DIJON Racingは、GT300クラスへ継続参戦する。車両は昨年のコルベットZ06R GT3から2013年型NISSAN GT-R NISMO GT3へ変更し、メインスポンサーには株式会社オーバーラップ様を迎え、今年も新たなキャラクター「IS<インフィニット・ストラトス>」と 共にシリーズを戦う事になった。
ドライバーには昨年から継続で高森博士、昨年GT300クラス3号車で大活躍したGT-R使いの千代勝正を登用し、今期GT300クラスの中でも4台へと増加したNISSAN GT-R NISMO GT3勢力でも上位を狙える強力な布陣で今シーズンを戦う。
■公式練習 4月6日（土） 9:00～11:00
急速に発達した低気圧により荒天が予想されたこの日、午前中に行われた練習走行では細かい雨が降りコース上ではウェット 宣言が出された。
DIJON Racing IS GT-RはTakamori選手がまだ路面が濡れきっていないセッション序盤にドライタイヤ装着でコースイン。決勝レースに向けタイヤの皮剥き、ブレーキの焼入れ作業を順調に消化。
そして開始約35分を過ぎて完全なレインコンディションとなった為、千代選手がタイヤはウェットタイヤを装着しコースイン。
午後の予選セッションに向けてDIJON Racing IS GT-Rのセットアップを進めた。
Takamori選手が序盤1'41.07で一時は6番手に付けていたが決勝に向けてのメニュー消化と悪化して行く天候の為、このセッションは21番手という順位だった。
1：#87 ラ・セーヌ ランボルギーニ GT3 1'30.641
2：#33 HANKOOK PORSCHE 1'30.985
3：#88 マネパ ランボルギーニ GT3 1'31.482
—————————————————-
21：#48 DIJON Racing IS GT-R 1'41.017
■公式予選 14：00～
午後から行われた予選は午前中よりも強い雨の中行われた。
DIJON Racing IS GT-RはQ1を千代選手が、Q2をTakamori選手が担当する。
Q1セッション開始、コースインした千代選手はアウトラップで前走車両を上手く処理し、先頭でタイムアタックを開始。
しかしいきなりの赤旗中断で千代選手はアタックのタイミングを逃してしまった。
再開後、計測4周目に千代選手がこの時点でトップタイムとなる1'50.261をマーク。
しかしその直後に0号車ポルシェが1'47.428をマークし逆転。
すぐさま千代選手は1'45.984をマークし再度逆転に成功するも、今度は0号車ポルシェがこのセッションベストタイムとなる1'44.957をマーク、またも順位は入れ替わる事に。
千代選手はこれを塗り替えるべく毎ラップベストタイムを更新し、0号車ポルシェにあと僅かとなる1'45.198までタイムを縮めてきた。
そしてセクター1をコンマ2秒縮める走行中に再度赤旗中断。
DIJON Racingはセッションの残り時間やコンディションを考慮し、この時点でQ1セッションを終了させる事を決定した。
結局0号車ポルシェには届かなかったものの、千代選手のタイムを破るライバルは他に無かったためDIJON Racing IS GT-RはこのQ1セッションを2番手で通過した。赤旗終了にならずに最後のLAPが計測されればと悔やむQ1セッションであった。
Q2セッションが開始される頃もコンディションは回復せず、引き続き雨の中でQ2が開始。
気温、路面温度ともにかなり下がっており、Takamori選手はタイヤを暖める為に周回を重ねる必要があった。
周回を重ねるごとにタイムを短縮していくTakamori選手は計測7周目にタイムを1’47.387まで縮めこのセッション10番手に浮上したところでQ2セッションが終了。
これにより明日の決勝グリッドはDIJON Racingの予選ベストリザルトとなるクラス10番手からのスタートが決定した。
Q1
1：# 0 ENDLESS TAISAN PORSCHE 1'44.957
2：#48 DIJON Racing IS GT-R 1'45.198
3：#11 GAINER DIXCEL SLS 1'45.465
Q2
1：#62 SUBARU BRZ R&D SPORT 1'41.040
2：# 3 S-ROAD NDDP GT-R 1'42.107
3：#11 GAINER DIXCEL SLS 1'42.377
————————————————-
10：#48 DIJON Racing IS GT-R 1'47.387
■フリー走行 4月7日（日） 9:15～9：45
前日からの雨は止んでいるものの、路面はまだウェット。直前に開催された無限パワーカップ（ＣＩＶＩＣ ＦＤ２）決勝レースでは全車レインタイヤを装着するような状況で、時折霧雨が舞い降りる中、朝のフリー走行が開始。
決勝レースでは曇り（ドライ路面）との予想されており、30分という短い時間の中、決勝に向けたセッティングやピット作 業など様々な確認を行ったDIJON Racing IS GT-R。
仕上がりは良く決勝レースに向けて準備は万端である。
1：# 4 GSR 初音ミク BMW 1'30.254
2：#31 Panasnic apr PRIUS GT 1'30.642
3：# 3 S-ROAD NDDP GT-R 1'30.918
—————————————————
15：#48 DIJON Racing IS GT-R 1'34.499
■決勝レース（82Laps）14:00～
予報通り午後からは明るい日差しにつつまれた岡山国際サーキット。路面はドライコンディション。全車スリックタイヤを履き、14時00分、いよいよ2013年シーズンの開幕戦のフォーメーションラップがスタートした。
路温が低く、タイヤグリップが低いためか？フォーメーションラップが2周に渡って行われた事で周回数は1周減算、開幕戦は周回数81周で行われる事に。
千代選手はスタートを無事にこなしポジションキープでスタート。
徐々にポジションを上げ、20周を終える頃には5番手まで順位を上げてきた。
その後はタイヤや燃料をセーブすべくペースを落とすがそれでも2番手争いの集団に加わりレースを展開。
そして39周を終えて3位まで順位を上げたDIJON Racing IS GT-Rがピットイン。
DIJON Racingは予定通りの作業をこなし、ドライバーはTakamori選手に交替。
燃料消費の多いGTRは、給油時間と前後ピットの混雑もあり12番手でコースに復帰。
フロントタイヤが非常に厳しい状況の中、安定した走行で45周を終える頃には9番手まで順位を上げたTakamori選手。
終盤86号車ランボルギーニと0号車ポルシェが猛追を見せDIJON Racing IS GT-Rに迫ってきたが、Takamori選手はこれを最後まで凌ぎきりポジションをキープ。
ファイナルLAP、GT500の先頭車両にコントロールライン手前で抜か れチェッカー。あと数メートル先行していれば、もう1周走行ができ、順位の上昇もありえたがこれも混走レースの宿命で、DIJON Racing IS GT-RはこのレースでのGT-R nismo GT3勢の最上位となる9番手でチェッカーフラッグを受けた。
DIJON Racingはこの開幕戦で見事ポイントを獲得。2013年シリーズにおいて幸先のよい成績で開幕戦を終える事となった。
1：#11 GAINER DIXCEL SLS 77Laps
2：# 4 GSR 初音ミク BMW 77Laps
3：#87 ラ・セーヌ ランボルギーニ GT3 76Laps
—————————————————–
9：#48 DIJON Racing IS GT-R 75Laps
ポイントランキング（ドライバー）
1：#11 平中克幸／ビヨン・ビルドハイム 20pt
2：# 4 谷口信輝／片岡龍也 15pt
3：#87 山内英輝／吉本大樹 11pt
————————————————
9：#48 高森博士／千代勝正 2pt
ポイントランキング（チーム）
1：#11 GAINER 23pt
2：# 4 GSR&Studie with Team UKYO 15pt
3：#87 JLOC 11pt
———————————————————–
9：#48 DIJON Racing 3pt
