2012 AUTOBACS SUPER GT 第2戦 FUJI GT 500km RACE
スーパーGT第2戦 富士スピードウェイ レースレポート

マシン    DIJON音々CALLAWAYワコーズED
ドライバー  Takamori博士/密山祥吾/井上恵一
参戦クラス  GT300
予選     16位(1'57.812/Q1)
決勝     リタイヤ(ミッショントラブル)

開催日 予選:5月3日/決勝:5月4日
天候  予選:雨&小雨/決勝:小雨のち曇り
路面  予選:ウェット/決勝:セミウェット&ドライ
入場者 予選:26,000人/決勝:57,000人

 SUPER GT第2戦が静岡県の富士スピードウェイで行われ、DIJON音々CALLAWAYワコーズEDはGT300クラスに出場した。

 今回のレースより、レース車両であるCALLAWAY CORVETTE Z06R GT3をはじめとしたFIA-GT3車両に対して、Balance of Performance(BOP/性能調整)の変更に伴い、DIJON音々CALLAWAYワコーズEDはエアリストリクター径の拡大、車両重量の軽減といった性能面での変更が施されることとなった。

 またこのレースは500kmレースと他のイベントより距離が長いため、Cドライバーの登録が認められるのもこのイベントの大きな特徴で、DIJON Racingでは今回、通常は監督を務める井上恵一がCドライバーとしてエントリー、また井上の代理として津田和也を監督に迎え、今回限りではあるが体制面の変更があった。

■5月3日 フリー走行
 昨日の雨がまだ残る予選日、午前中に行われた練習走行はウェットコンディションの下で行われた。まずは密山祥吾がドライブ。しかし開始17分で最初の赤旗が出され、セッションは中断される。

 セッションはほどなくして解除されたが、雨量が多いためDIJON Racingでは動向を見守るべく暫くの間ピットでマシンを待機させる。セッション開始50分を迎えようとしている頃、ライバル勢がタイムを出し始めてきたため、密山もコースイン。密山は計測2周目で1'58.858をマークし、この時点でGT300クラス8位のタイムをマークする。

 そして翌周にピットへ戻り、Takamori博士にドライバー交代を行う。Takamori博士が『最悪の路面コンディション』と表するほどの路面状況。アクセルもほとんど踏み込めない状況の中、慎重に周回を重ねていく。Takamori博士は途中、2度目の赤旗中断もあって計測3周のみでピットに戻り、井上にドライバー交代。

 交代の最中に3度目の赤旗中断もあって、井上のコースインはセッションの残り10分、GT300クラスの占有走行開始のタイミングとなった。井上のドライブは計測2周だけに留まったが、難コンディションの中、確実に走りきった。

 途中3度の赤旗中断でDIJON音々CALLAWAYワコーズEDは周回を重ねる事が出来ず、比較的状況の良くなったセッション終盤にライバル勢がタイムアップをした事もあって、このセッションはクラス16位で終了した。

■5月3日 予選
 今回の予選方式はスーパーラップ方式。まず行われた予選1回目(Q1)。この予選で上位10位以内に入れば次のスーパーラップに進出できる事になる。Q1、スーパーラップともに1名のドライバーのみの出走となるため、Q1は密山が、スーパーラップはTakamori博士が務める事となった。

 雨は止む気配を見せず、レインコンディションの中、Q1が開始され、密山がコースイン。徐々にタイムを縮め、アタックをかけようとした矢先、コース上には全周に渡ってオイルが出ており、タイヤが全くグリップしない状況になってしまっていた。この状況ではタイムアタックなど出来るわけもなく、結局序盤にマークした1'57.812がDIJON音々CALLAWAYワコーズEDがベストタイムとなってしまい、予選16位で無念のQ1敗退となってしまった。

■5月4日 フリー走行
 予選日に降り注いでいた雨は止んではいたがコンディションはウェットのままフリー走行が行われた。このセッションでは密山、Takamori博士がドライブを担当。また、フリー走行後に行われた『サーキットサファリ』においては井上がドライブし、DIJON Racingは決勝レースに向けての準備を着実にこなしていく。しかし、このセッション終了後、トランスミッションに不調が見られ、決勝までの短い時間でメカニックによる修復作業が行われた。

■5月4日 決勝レース
 フリー走行後より行われた修復作業はピットロードが封鎖になるまでには修復できず、ピットスタートとなってしまい、グリッド上にその姿を見せる事は出来なかった。レーススタート後、何とかマシンをコースに送り出すが、トラブルは改善しきれず、すぐさまピットに戻り、ガレージ内でメカニックによる懸命な作業が続けられた。しかしトラブルは改善しきれず、これ以上の現場での修復はしきれないとの判断により、無念のリタイヤを決断する事となった。

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