2012年F1においてDRSの規則自体は変更されないものの、FIAは昨年の経験を元にオーバーテイクゾーンについてはサーキットごとに変更を加えることを計画している。

 ドラッグ・リダクション・システム(DRS)は、オーバーテイク促進のために2011年F1に導入された。ドライバーはコースの定められた場所で前車との差が1秒以内だった場合に限り、コースの定められた場所においてこのシステムを使用して直線スピードを向上させることができる。

 DRSがオーバーテイクを楽にしすぎるとの批判もあるが、このシステムのおかげでF1のレースが活気づいたとしておおむね好評だ。

 ある情報筋によると、FIAはDRSの規則に満足しており、2012年に変更するつもりはないものの、一部サーキットのオーバーテイクゾーンについては変えることを考えているという。

 オーバーテイクがしづらかったと思われるサーキットでは、オーバーテイクゾーンが拡大され、逆にオーバーテイクが楽すぎたと思われるサーキットでは縮小されるものとみられる。

 DRSゾーンの長さはまだ最終的に決定していないが、いくつかの変更はすでに計画されている。オーストラリアGPではふたつのDRSゾーンが設けられ、カナダとバレンシアではDRSゾーンはひとつに削られる見込みだ。また、バレンシアではDRSゾーンの距離を延長するなど、いくつかのサーキットにおいてゾーンの距離が変更される。

 以前、メルセデスのニコ・ロズベルグが、DRS自体は成功だったが、さらなる向上のために、一部のサーキットではオーバーテイクゾーンを短くするなど調整を検討すべきだと語っていた。
「DRSは素晴らしいシステムだ」とロズベルグ。
「結局のところ、僕らがどうやってオーバーテイクしているかを気にする人間なんていないと思う。彼ら(FIA)はこのシステムを最適な形で利用できるようにすべきだ。いとも簡単に前のドライバーを追い抜き、ストレートの終わりには50メートル先行しているなんてことが頻繁に起こらないようにしなければ。そんなのはばかみたいだからね」
「でも、経験によってシステムを最適な形で利用しようとすれば、もっとうまく利用するための新しいアイデアがあるかもしれない」
「楽すぎるよりは難しすぎる方がいい。難しすぎる場合は少なくともプレッシャーが生じるからね。(去年の)バルセロナでのルイス(・ハミルトン)とセバスチャン(・ベッテル)の戦いはエキサイティングだった」

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