8月初めにレッドブルリンクで開催されたDTMドイツツーリングカー選手権のレース2(第10戦)で勃発した、アウディによる“接触指示”騒動。すでにドイツモータースポーツ協会(DMSB)からはアウディに厳しい裁定も下されているが、この一件に関して、オーストリアの司法当局が調査を行っていることが分かった。

 この一件は、8月2日に行われたレッドブルリンク戦のレース2で起きた接触に端を発する騒動。最終ラップまでメルセデスの2台と6位争いを展開していたアウディのティモ・シャイダーが、「ティモ、押し出せ!」との無線が入った後、前方のマシンに接触して2台をグラベルに押しやった。

 この無線が中継にも乗り大きな波紋を呼んだが、アウディスポーツを率いるヴォルフガング・ウルリッヒが「無線がつながっているとは知らなかった」としながらも自らの発言であることを認め、メルセデス陣営に謝罪。6位でチェッカーを受けたシャイダーも失格となっていた。

 その後、8月末のモスクワ戦を前に、DMSBはシャイダーのモスクワ出場停止と、今季残りのレースでのウルリッヒのピットレーン&無線へのアクセス禁止、レッドブルリンク戦におけるアウディのマニュファクチャラーポイント剥奪、そしてアウディへの20万ユーロの罰金という厳しい裁定を下している。

 ただ、DTM界はその後もこの一件について注視を続けている。というのも、オーストリアのスティリア州レオーベン郡の検察が、この件を調査しているためだ。

 英AUTOSPORTは、レオーベンの検察が「我々は、ドライバーと教唆が疑われる人物、そして身体的な安全性が脅かされたことについて調査を行っている」と、ドイツのBild紙にコメントしたと伝えている。また、シャイダーとウルリッヒは、事情を聞かれる予定だと見られており、さらなる動きがあるかどうかは、調査が終わった後に決定されるのだということだ。

 アウディのスポークスマンも「我々もその件は認識しており、Dr.ウルリッヒとティモ・シャイダーに対して捜査が行われていることを認める」とコメント。「一連の手続きが進行している間は、これ以上のコメントをすることができないことをご理解下さい」としている。

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