4日間に渡って行われたDTMドイツツーリングカー選手権のバルセロナ公式テストを終え、DTMに参戦するドライバーたちは、導入に向け作業が進められているDRS(ドラッグ・リダクション・システム)とオプションタイヤについて、早急に導入するべきだと語っている。
このふたつのアイデアについては、シリーズのプロモーターを務めるITRによって、今季導入するべきか2014年まで待つべきか投票が行われることになっているが、それに先立ち、4日間のバルセロナテストでさまざまな評価がされることになった。
ハンコックのオプションタイヤについては、2012年の新規定車両導入に合わせて廃止された給油に代わって、戦術的な幅を持たせる狙いがあり、オプションタイヤは昨年まで使用されていたタイヤよりも高い性能を発揮するが、ライフが短く設定される。
一方、F1と同様の効果を狙うDRSについては、作動時にはリヤウイング全体を寝かせることによりストレートスピードを上げ、追い越しを増やす狙いがある。
このオプションタイヤ、DRSについて、昨年アウディ勢の中で唯一の勝利を挙げたチーム・ロズベルグのエドアルド・モルタラは、新しい要素を今季持ち込むべきだと語っている。
「僕はDRSはすごくいいと思うよ。今年本当に導入して欲しいと思っているからね。僕の考えでは、オーバーテイクを増やすことはレースを興味深くするためにいいこと正しい方向だと思う。結局F1もそうなんだしね。オプションタイヤについても同様だよ」とモルタラ。
また、昨年DTMルーキーとして最上位につけたアウグスト・ファルファスもこの意見に同意する。
「オプションタイヤとDRSは素晴らしい試みだと思うよ。どちらのアイデアも、DTMファンにより一層スリリングなレースを提供できると思うんだ」とファルファスは語る。
どちらのシステムも、さらなる分析が4月9日〜12日からホッケンハイムで開催されるテストで行われることになっている。