DTMドイツツーリングカー選手権の2013年最終戦は20日、ホッケンハイムで41周の決勝レースが行われ、昨年までF1に参戦していたティモ・グロック(BMW M3 DTM)が初優勝を飾った。
週末を通して12万2000人のファンが訪れたDTM最終戦。しかし決勝日は雨となり、ウエットコンディションでレースはスタート。ポールポジションのブルーノ・シュペングラー(BMW M3 DTM)を先頭に、予選上位を占めたBMW勢がレースをリードしていく。
そんな中、4番手からスタートしたグロックは同じBMW勢の中でポジションアップ。6周目にマルコ・ヴェルナーを、9周目にアンディ・プリオールをかわし2番手に浮上。ピットストップを遅らせる作戦を採っていく。
一方、後方グリッドからのスタート、さらにジャンプスタートでペナルティをとられながらも、素晴らしいラップを刻み追い上げをみせていたのはロバート・メルヒ(メルセデスベンツCクラスクーペ)。メルヒもストップを遅らせ、1回目のピットストップを終えた時点でメルヒがグロックに先行した。
しかし、メルヒの2セットめのウエットタイヤはグリップに苦しみ、グロックが35周目にメルヒをオーバーテイク。メルヒは36周目に、グロックは37周目にピットに向かい、ともにピットストップを終えた。
終盤、メルヒは再びグロックに追いすがるが、グロックが最後までギャップを保ち、DTM転向後初優勝を飾った。2位はキャリア最上位のメルヒ、3位はポールスタートのシュペングラーとなった。アウディ勢の最上位は4位のマティアス・エクストロームとなっている。
すでにチャンピオンはマイク・ロッケンフェラー(アウディRS5 DTM)に決まっているが、最終戦の結果、マニュファクチャラーチャンピオンはBMWが、チームチャンピオンはアウディスポーツ・チーム・フェニックスが獲得した。