DTMドイツツーリングカー選手権第5戦は14日、ノリスリンクで決勝レースが行われ、マティアス・エクストローム(アウディRS5 DTM)が優勝を飾ったが、レース後のパルクフェルメで違反行為があったとして、2位でチェッカーを受けたロバート・ウィケンス(メルセデスベンツCクラスクーペ)が優勝となった。

 レースはポールポジションからスタートしたウィケンスがトップでオープニングラップを制するも、ティモ・シャイダー(アウディRS5 DTM)がストール。グリッドから動けずセーフティカーが導入される。また、3番手スタートのゲイリー・パフェット(メルセデスベンツCクラスクーペ)がジャンプスタートのためにドライビングスルーペナルティを受けるなど、波乱の展開となった。

 さらに、首位ウィケンスとブルーノ・シュペングラー(BMW M3 DTM)が競り合う後方で、マルティン・トムジク(BMW M3 DTM)とジェイミー・グリーン(アウディRS5 DTM)が11周目にクラッシュ。トムジクがウォールにヒットし、再びセーフティカーが導入された。

 このSC中に多くの車両がピットストップを行うが、SC明けにトップを奪ったのは4番手スタートのエドアルド・モルタラ(アウディRS5 DTM)。さらに、シュペングラーとウィケンスを相次いでオーバーテイクし、エクストロームが2番手まで浮上した。

 終盤戦に向け、好調のエクストロームは首位のモルタラをパスし首位に浮上。上位陣は残り数周というところで相次いでピットに向かうが、エクストロームはペナルティ消化後、後方から猛烈な追い上げをみせていたパフェットの前でコース復帰。トップでチェッカーを受けた。

 一方、パフェットはモルタラと2位を争うバトルとなるが、残り3周というところでモルタラとパフェットがクラッシュ。一度パフェットがポジションを落とすが、モルタラもフロントを破損しており、ふたたび2台が接近。最後はパフェットがまるで報復するかのようにモルタラをウォールに追いやり、2台はレースを終えた。

 この結果、優勝エクストローム、2位にウィケンス、3位にクリスチャン・ビエトリスという結果となった。しかし、ちょうど決勝日の7月14日が誕生日だったエクストロームは、パルクフェルメで優勝に湧く間、パルクフェルメの外側にいた男性が、エクストロームのスーツのポケットに、祝福なのかペットボトルの水を注ぎ込んだ。

 これはパルクフェルメのレギュレーションに抵触するため、エクストロームはレースリザルトから除外されてしまうことに。これで優勝はウィケンス、2位にビエトリス、3位にダニエル・ジュンカデラ(メルセデスベンツCクラスクーペ)という結果に。メルセデスがトップ3独占となった。なお、エクストロームはパルクフェルメでステアリングを付け直さなかったとして、1000ユーロ(約13万円)の罰金も科された。なお、アウディスポーツはこのエクストロームに対する裁定に対し抗議を出すと明らかにした。

DTM – Norisring 2013 – Rennen (Re-Live)

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