DTMドイツツーリングカー選手権は28日、ノリスリンクで第6戦が行われ、ロバート・ウィケンス(メルセデスAMG C63 DTM)が優勝。メルセデス陣営がノリスリンク戦で2連勝を果たした。

 雨がらみの展開となった前日とは打って変わって、ドライコンディションで争われた日曜日の第6戦。20分間の予選では、過去3度ノリスリンク戦を制しているブルーノ・シュペングラー(BMW M4 DTM)がポールポジションを獲得。1000分の4秒という僅差でクリスチャン・ビエトリス(メルセデスAMG C63 DTM)がフロントロウに並び、3番手はウィケンス。4番手にはマティアス・エクストローム(アウディRS5 DTM)がつけた。

 60分間の決勝レースでは、PPのシュペングラーがホールショット。ウィケンスが2番手に浮上し、ビエトリスは3番手となる。ただ4周目、スタート直後の混乱でマシンにダメージを負ったティモ・グロック(BMW M4 DTM)のボンネットフードが走行中に外れてコース上に落下。これにより、セーフティーカーが導入される。

 7周目のリスタート後は、シュペングラーのコンマ5秒ほど背後にはウィケンスがピッタリとつけ、首位を窺う展開となる。そして14周目、ウィケンスは1〜2コーナーでシュペングラーをパス。シュペングラーはその後、ビエトリス、ルーカス・アウワー(メルセデスAMG C63 DTM)、エクストロームに立て続けに先行を許し、5番手まで順位を落としてしまう。一方、トップ2のウィケンスとビエトリスは好ペースで後続を引き離していき、3番手には、アウワーをパスしたエクストロームが続いていく。

 日曜日のレースは1回のタイヤ交換が義務付けられているが、首位のウィケンスは、レースもちょうど折り返しを迎えた残り30分、35周目にピットへ。チームも2.5秒という驚異的な作業スピードでウィケンスをコースへと送り出す。翌周にはビエトリスもタイヤ交換を実施するも、ウィケンスが実質の首位をキープしていった。

 その後ウィケンスは、ファステストラップも記録しながら2番手以下を徐々に引き離していく。同じくメルセデスのビエトリスも追随はならず、ウィケンスは最後は7秒までそのリードを拡げてトップでチェッカー。「信じられないよ!」と喜びを語った。

 2位には、終盤は淡々と走行を続けたビエトリスが入り、この日もメルセデスがワン・ツー・フィニッシュを達成。昨年は序盤から苦戦を喫し、開発凍結後も再ホモロゲーションが認められるなど救済も受けてきたメルセデス陣営が、その復活をアピールした。

 一方、30周目に同時にピットストップを行った後、僅差での走行を続けていたエクストロームとシュペングラーの3位表彰台争いは、チェッカー目前にヒートアップを見せた。72周目、シュペングラーがヘアピンのイン側からオーバーテイクを試みるが、エクストロームもクロスラインで並びかけ、サイド・バイ・サイドのバトルに。この接近戦を制したシュペングラーが3位表彰台を獲得し、エクストロームは4位となった。

 一方、7番グリッドからスタートしたジェイミー・グリーン(アウディRS5 DTM)は、接触によるパンクにも見舞われて後退。19位でレースを終えることとなったが、それでも2位以下に11ポイントの差をつけてランキング首位をキープしている。

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